パチンコ「客は賭博罪にならないのか?」緒方議員の質問に政府が回答

質問主意書を提出した緒方議員の真意は

 緒方議員は、なぜこのような質問をしたのか。議員のブログでは、「何度も言いますが、私は遊技産業に対する特段の感情はありません。また、一連の主意書は誰かの働きかけを受けてやっているものでもありません。あくまでも法的論点の詰めをやっているだけです」と述べている。  ちなみに緒方議員は、今国会において「風営法」に関わる2つの質問のほか、「賭博及び富くじに関する質問主意書」、「賭博及び富くじに関する再質問主意書」を提出し、海外のオンラインカジノへの参加や海外で発売されている宝くじの購入は罪に問われるのか等の質問をしている。  緒方議員は、民進党の国会内閣委員会の筆頭理事でもある。内閣委員会では奇しくも30日に「IR推進法案」(カジノ推進法案)の審議が行われており、筆頭理事としては、カジノ議論に際してパチンコについて法的に確認しておきたかったのかも知れない。  一般論として言えば、良くも悪くも(ほとんどは悪く)「パチンコ」は世間の注目を浴びやすく、「パチンコ業界から政治資金を調達する」などの言葉が、闇の組織からの献金かのように語られる一方、「パチンコを叩けば票が増える」などとまことしやかに語られたりもする。  真意は本人のみぞ知るところではあるが、今回の緒方議員の一連の質問と、それに対する政府の答弁が、パチンコ業界に与えた影響は決して小さくはないだろう。 <文/安達 夕・写真/フォトック
Twitter:@yuu_adachi
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