LINEのライバル?AKBプロモーションで売るアプリ「755」に微妙な評価

 9月3日にサイバーエージェントが立ち上げた、著名人のグループトークアプリを開発する新会社「7gogo」。 755 サイバーエージェントの藤田晋社長とホリエモンこと堀江貴文氏がタッグを組んだことや、社名となった「7gogo」は堀江氏の囚人番号に由来していること、さらには秋元康氏が参加しAKB48メンバーが開始するなどで話題を振りまいた。  同社が開発するアプリ「755」にもAKB以外にも乃木坂46なども参加し、話題になっているが若干微妙な評価が漂っている。  AKBの川栄李奈さんは9月8日の時点で「755重すぎて携帯がバグってきました。そろそろやめますね。笑」と投稿。その後、何度かアプリのアップデートも行われたようだが、11月に入ってからも乃木坂46の若月佑美さんが「ごめんなさい。 もう755辞めちゃうかもしれない…ちょっと容量が大き過ぎて携帯がフリーズしちゃうの(´._.`)スケジュールとかも携帯で見るからもしかしたら辞めちゃうかも。゚゚(*´□`*。)°゚。」と投稿しているところを見ると、あまり改善されていないようだ。  App Storeのレビューでも低評価をつけるユーザーが多く、「アプリが開かない」「止まりすぎて使い物にならない」という声が並んでいる。  また、LINEがかつて危険性を言われたように、こちらのアプリでも個人情報漏洩のリスクを指摘する声も少なくない。  情報セキュリティ会社ネットエージェントがAndroidアプリのリスク情報を公表するサイト「secroid」(http://secroid.jp)では、755のリスクを「HIGH」と発表。予想され得るリスクとして「・連絡先を外部に送信している可能性 ・SDカードの内容を読み込み(ユーザーの許可なく利用) ・電話番号を外部に送信 ・アカウントの利用 ・バックグラウンドで動作します ・カメラを使用します ・通知領域を利用します ・ユーザ識別情報を外部に送信している ・URLを生成しています ・レシーバを登録します ・ファイルを読んでいます ・個別識別子を作成します」(secroidより)を挙げている。  もちろん、このsecroidの評価についてはネットエージェント社独自の基準でしかなく、Googleがリリースする多くのアプリも「HIGH」になるなど、これだけで危険と判断するのは早計ではあるが、ユーザーの間では警戒心を持つ人も少なくないようである。  AKBグループのアイドルが使っていたとなると「ぐぐたす」ことGoogle+が思い浮かぶが、あちらは一般ユーザーにまでは広がらなかったもののファンとの交流の場としては機能しているようである。  かつて「ヒルズ族」(※騒がれた当時藤田氏は六本木ヒルズとは無関係であったが)と言われた藤田氏、堀江氏がタッグを組んで、著名人を動員してLINEの牙城に挑まんとする7gogo社およびアプリ755。豪華布陣で挑むこの戦略がどうなるか、気になるところである。 <取材・文/HBO取材班>
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