トランプ相場でバカ勝ちした人は「急変が得意」

日経平均先物の売買でプラス1712万円に!

 結果、一日で稼ぎ出した金額はなんと1712万円! 並の投資家なら有頂天になること間違いなしだが、テスタ氏はいたって冷静に自身のトレードを振り返る。 「一番うまくトレードできたと思ったのは、その日一度だけした損切り。先物が反発すると思って買ったら、もう一段下げたので150万円ほどの損切りをしたんです。それまでに十分利益は出ていたから含み損を耐えることもできたんですけど、スッパリ切ったあとに先物はさらに100円近く下げた。値動きに集中していたからこそできた最善のトレードでした」  勝ちトレードよりも、一度の損切り。継続して勝ち続けるためには、自身のトレードを貫徹できたか否かのほうが大事なのだ。それはFXも同様。億超えトレーダーのぶせな氏も次のように話す。 「9日は7時から25時半までほとんど休憩も取らずにトレードし続けました。一日で60万円近くのプラスに終わって、結果としては満足していますが、ミリオン(100万円)を目指して最後の最後にポンド/円に手を出して、大きな損切りをすることに。欲を出した自分を反省しています……」  9日のドル/円は日経平均同様、トランプ巻き返しの報道を受けて10時過ぎから急落。105円台半ばから101円台前半まで4円以上も下げた。この間、ぶせな氏はドル/円を中心にスキャルピング。だが、昼過ぎまで思うようなトレードができなかったという。 「トランプ優勢が明らかになってから、ドル/円のスプレッドが10銭以上に拡大したんです(通常0.2銭程度)。そのせいで、利確と損切りの繰り返し。相場が荒れるのを想定してロットを減らしていたのでストレスはなかったのですが、なかなか利益が出ないことに焦りを感じていました。14時頃にドル/円が反騰を始めてからは買いに転換。欧州時間には40万円以上の利益が出るようになり、さらにNY時間にはプラス80万円までいった。けど、もうひと稼ぎしようとポンド/円をショートしたら20万円ほどの損切りをすることになってしまいました」
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ドル/円のハイレバスキャルで+382万円!
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