photo by Itasan CC BY-SA 3.0
日本最大規模の免税店を経営するラオックスは、中国人観光客による「爆買い」の恩恵を最も受けた企業の1つだろう。旅行代理店などと組んでツアー客をしっかり押さえることで、昨期は売上高が前年比で約2倍、純利益は約7倍という驚異的な数値を記録した。
ところが、今年に入って「爆買い」の終焉がささやかれるようになった。中国人旅行客が日本の店舗のぼったくりを敬遠するようになったことなどが理由だと言われている。すると、ラオックスはそのあおりを受けて売上高を急減させた。5、6、7月は前月比40%以上減、8、9月はなんと前年比で50%以上も減った。
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8月に高額請求が話題となって利用者やマスコミから非難が相次いだPCデポや、絶不調が指摘された昨年のマクドナルドでさえ、前年比はせいぜい20%減だから、その凄まじさが窺い知れる。
だが、ラオックスはこうした状況下でも積極的な店舗拡大を続けている。’15年1月には17店舗だったのが、’15年末には33店舗に。売上減が明らかになった今年も9店舗を増やして合計42店舗となった。強気な攻めの姿勢を保っていても大丈夫なのだろうか?
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具体的な数字を見ていき、ラオックスの全体像を掴みたい。まず、ラオックスの売上の内訳は、国内・海外とその他事業に分かれる。