カメラアプリ機能強化で一眼レフのようなボケ味を再現!
iOS10.1のリリースによって「カメラ」アプリも機能を強化。デュアルカメラを搭載したiPhone7 Plusなら被写界深度エフェクトを適用することで被写体にピントを合わせて背景をぼかす「ポートレートモード」を搭載。このモードを利用すれば、一眼レフで撮影したかのようなボケ味を活かした撮影を楽しむことができる。また、撮影した写真を表示する「写真」アプリも機能強化が図られ、ピープルの名前をiCloudに保存することが可能となっている。
ポートレートカメラを利用すれば、被写体となるモデルにピントが合い、背景をぼかすことができる(※画像はApple公式サイトより)
iOS10のリリースに伴ってユーザーの不満が高まっているのが、写真撮影やスクリーンショットの保存時に発生する大きすぎるシャッター音。iOS10では、バグを利用したシャッター音を消してしまうといった裏技が利用できたものの、iOS10.1のバグ修正に伴って無効化されてしまった。
公共施設や静かな場所での撮影やスクリーンショットを頻繁に行うユーザーの場合、iOS10.1にアップデートすることで再び大きなシャッター音が発生する点に注意する必要がある。
その他にもApple Watchの機能強化やバグ改善や修正、セキュリティ関連の脆弱性の修正なども行われている。
iOSはアップデートを行うごとに機能が強化されるほか安定性が高められ、使い勝手も良くなっていくOS。今回アップデートされたiOS10.1も機能面で大きな進化を遂げたOSといってもいいだろう。しかし、その反面、ユーザーの不満を解決するには至っていない点もある。
iPhone7、7Plusユーザーには電子マネー機能を活用したり最新のカメラ機能が使えたりするメリットがあるものの、6sシリーズ以前のユーザーでシャッター音の大きさに悩んでいるユーザーは、最新機能をとるか静粛性をとるかの選択が必要となるだろう。
<文/古作光徳>
【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、’06年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている