豊洲市場に隣接する複合商業施設、開業に黄信号――盛り土問題で着工延期か

 工事が進んでいない千客万来施設とは裏腹に、市場本体の工事は最終段階を迎えており、我々の来訪時には歩道の整備や植栽の手入れなどが行われていた。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=114732  しかし、工事業者の姿よりも目立つのは大手メディア各社の記者の姿。その数は、このまま市場問題が長引けば市場前駅の主要利用者が工事業者から記者へとバトンタッチするのではないかと思わされるほどであった。実際のところ、マスコミ各社がゆりかもめを使ってここまで来た訳ではないであろうが……。  今回、我々は市場前駅と建設中断が報道された複合商業施設の現状を見に来たのであり、この記事で盛り土問題や汚染水問題について深く触れることは避けておく。市場に関しては素人意見になるが、完成間近の豊洲市場の外観は鉄道輸送を前提としていた築地市場とは全く異なる近代的なもので、バリアフリーにも配慮されているほか、屋上・壁面緑化や太陽光発電パネルの姿も見え「21世紀の東京の食文化を背負う施設」と言った印象を受けた。それだけに、ほぼ完成を迎えたこの真新しい施設が長期に亘って開場できないことは非常に残念に思えてならない。  冷静かつ適切な判断がなされ、早期の問題解決が図られることを切に願いつつ、我々は再び誰もいない市場前駅からゆりかもめに乗り込んだ。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=114734 <取材・文・撮影/都市商業研究所> 都市商業研究所 若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken」 ※都商研ニュースでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中 ・ドンキホーテ、道玄坂に2017年春新店舗-開店に先駆け「ドンキハロウィンフェス」開催ジョイフル、台湾初出店-5年間で100店舗目指すバスタ新宿、ファミリーマートが出店へ-ようやく決まったコンビニ出店
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