企業が衰退する要因は「やる気の源泉が画一的」な企業体質にあり!?

Rawpixel / PIXTA(ピクスタ)

「上司が部下をマネジメントできない」、「シニアが若手とコミュニケーションできない」、「セールスが顧客をハンドルできない」、「学校が父兄からの申し出の対応ができない」……リーダーシップトレーニングを実施していると、このような相談を受けることが増えている。

 身に付けるべきスキルをパーツ分解して、パーツスキルを反復演習で体得する「分解スキル・反復演習」を実施してみると、これらの問題に共通する、いわばベースとなるスキルが欠けていることがわかってきた。このベーススキルが、モチベーションエリアを見極めて、モチベーションエリアに応じたコミュニケーションをするスキルである。

 モチベーションエリアとは、人それぞれが持つ、やる気が起こりやすい領域で、私は、「目標達成」、「自律裁量」、「地位権限」、「他者協調」、「安定保障」、「公私調和」の6つのエリアに分けている。そして、前の3つのエリアでモチベーションが上がりやすい人を牽引型(通称、狩猟型)、後ろ3つのエリアで気持ちが高まりやすい人を調和型(通称、農耕型)と呼んでいる。どのエリアが高いか、狩猟型か農耕型かということは、良し悪しではなく、人それぞれの特性だと私は考えている。

 相手のモチベーションエリアが「公私調和」であることがわかっていれば、徹夜して「目標達成しろ」と言う上司はいないだろう。「地位権限」志向の若手に、自分がそうだからといって無理するなとシニアな先輩が言ったら、若手は不満に思うに違いない。モチベーションエリアを無視したコミュニケーションが横行していることが、マネジメント力低下の大きな原因だと思えてならない。

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所属組織でも大きく異るモチベーションエリア

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