主に茨城県を中心として関東圏で展開しているスーパーマーケットチェーン、ジャパンミートの好調の要因。それは「肉のハナマサ」だ。
「業務用スーパー」・「プロ仕様の店」というキャッチコピーで都内を中心に50店舗を展開している「肉のハナマサ」を運営する花正は、1961年にスーパーマーケット事業を開始し、1983年に業務用スーパーの一号店を銀座にオープン。その後、1998年には24時間スーパーを秋葉原でスタートした社歴を持つ。「肉のハナマサ」は現在、飲食店などの業者および一般個人を対象とするスーパーマーケットであり、また、深夜向けの店舗を想定して、24時間営業の店舗も多いことでご存知の方も多いだろう。
2008年に、中国産冷凍食材の薬物混入事件などによる影響を受けて経営が悪化し、、不採算店舗を中心に直営店舗47店舗を一斉閉店て、経営再建をおこなったことがある花正は、同年、中小スーパーの共同仕入れ会社である全日本食品にし、全日食傘下で業績立て直しに取り組んでいた。
その花正の全株式を、茨城県を地盤とするジャパンミートが買い取ったのが2013年のことだ。花正の売り上げは2014年度328億円であった。2013年に花正が「ジャパンミート」の連結子会社となってから、「ジャパンミート」の売上の約3割を構成することになり、「ジャパンミート」の連結売上高が1000億円に近づいたことに関して、花正の売上寄与度は大きいと言える。
「ジャパンミート」は、東京23区内などの都心部に向けて新規店舗業態への開発を進めることを中長期的な会社の経営戦略に挙げており、「肉のハナマサ」のノウハウ活用が期待できるだろう。