今回は、藤本氏を含む3人の専門家が同業種を分析。中でも東京五輪までの今後4年間で、株価が大きく上昇しそうな銘柄を選別してもらった。
トップバッターは、前出の藤本氏。彼が注目したのは、まさに東京五輪で期待される「雇用の増加」そのものだという。
「ストレートに小売りや広告関連も全然アリですが、好調な業界に人を送りこむ人材派遣会社は五輪で大きく業績を伸ばしていくと予想されます」
独自の視点でズバズバと相場や銘柄を切りまくるカブ知恵代表の藤井英敏氏は、「今から五輪関連を狙うなら時価総額の小さい銘柄にすべき」と指摘する。
「五輪関連といえば、ゼネコンや不動産、ほかにスポーツ関連や広告、警備会社などに目が行きがちです。でも、これらの銘柄は比較的時価総額が大きいため、株価の大幅な値上がりが期待できるとは言い難い。今から狙うなら、値幅が期待できる小型株にすべきでしょうね」
株式評論家の山本伸氏も、これから東京五輪関連銘柄を狙うのであれば、注意すべき点があると指摘する。
「五輪関連は理想買いの段階で大きく買われた後、人気が拡散して株価の上値にしこりがある銘柄がかなりあります。今後はそうした銘柄は避け、実際に稼いでいるか、これからものすごく稼ぎそうな企業に注目すべきです」
これらの項目に注意しつつ、銘柄選別に定評のあるプロ3人が、過去の五輪データから導き出された業種から選出された注目の“おもてなし”銘柄が下表のものだ。
4年後、日本人選手団とともに“金”を獲得できるかどうか。これらの銘柄を今から仕込んでおけば、“五輪長者”も夢じゃない!?