スマホのアダルトサイト架空請求「PCよりも危険」

個人情報がギッシリと詰まったスマホをターゲットにした不正なアプリやサイトが増えている。

あなたのスマホに忍び寄る犯罪者の狡猾な手口とは!?

 ある日、こんなメールが届く。 「あなたのスマホのアドレス帳データは全て抜き取った。写真や動画も保存した。電話に出なかったら、あなたの友人や仕事上の関係者に、あなたの恥ずかしい姿をさらした動画を一斉送信しますよ」  間を空けずにスマホの呼び出し音が響き、「動画や写真をバラ撒かれたくなかったら20万円払え! 買い取らなければ……」と告げられる――。  これは、昨年末に実際に起こった事例だ。犯人はありもしない話で脅したわけではない。遠隔操作できる不正アプリを使いアドレスや動画データを抜き取っていた。4月に捕まったものの、こうした事件が1件判明したということは、被害が幾多も起きていることを容易に想像させる。

5分ごとに督促の文章が表示される

高橋昌也氏

高橋昌也氏

 セキュリティソフトの大手・トレンドマイクロの高橋昌也氏は次のように語る。 「スマホやタブレットを狙った被害は、ここ2、3年で急増中。昨年1月に確認された不正アプリ数が42万5000種類でしたが、今現在で200万以上はある」  不正アプリは、ほとんどがAndroid向け。中でも正規マーケットであるGooglePlay以外で配布される「野良アプリ」と呼ばれるものが多くを占める。一般的なスマホの使い方をしていれば、野良アプリが必要になることはない。だが、犯罪者は巧妙な手口で野良アプリのダウンロードへと向かわせる。典型的なのがアダルトサイトを偽り、動画閲覧には再生アプリが必要だと誘導するものだという。 「再生アプリをインストールしたつもりでいると、コンテンツ料金の振り込みを督促する請求画面が5分ごとに表示されるアプリが流行りました。入金の督促画面に自分の電話番号が表示されて、パソコンよりリアルなんです。やばい、相手は自分のことを知っている、と思い込んでしまうのです」 ⇒【次回】『個人情報を盗む、不正アプリの巧妙な手口とは?』に続く 【高橋昌也氏】 スマホ向けセキュリティソフトにも力を入れるトレンドマイクロ。そのシニアスペシャリストとして、不正ソフトやアプリ分析する
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