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9月7日に正式な発表が行われる公算大のiPhone7だが、間際になって意外な可能性が取り沙汰され始めた。
ソニー(東1・6758)が開発した非接触型ICカード技術であるFeliCa(おサイフケータイ)が採用されたとの観測が強まっているのだ。
世界的な情報サービスであるブルームバーグも報じているだけに、信憑性も高いと言える。同技術はSuicaやPASMOなどといったICカード乗車券や、楽天Edy、nanaco、WAONなどのプリペイド型電子マネーに採用されており、ついにiPhoneがおサイフ機能を果たすようになるわけだ。
アップルは’14年に独自のモバイル決済サービスApple Payをスタートさせているものの、日本での展開はまだ未着手だった。また、FeliCaについても国際標準規格とはなっていなかったことから、ずっと採用を見送ってきたという経緯がある。
だが、ライバルのグーグルが今秋にも日本でスマホを用いた電子決済サービスであるAndroid payを始めることが明らかに! 専用アプリをダウンロードして提携金融機関が発行するクレジットカードやデビットカードを登録すれば、国内のみならず海外においてもリーダー(読み取り機)にスマホをかざすだけで支払いができるようになる。
アップルがこうした動きを静観しているはずがなく、水面下でSuicaやPASMOなどとの提携交渉も進められてきたと言われている。FeliCa搭載が来年発表見込みのiPhone8にずれ込む可能性もあるが、グーグルとアップルによる決済サービス戦争が日本でも勃発することは間違いないだろう。
実際、株式市場でもすでにFeliCa関連銘柄が物色されている形跡がうかがえる。その一例が国内初のBtoB決済ソリューション「ペイメント・マイスター」を手掛けている
フライトホールディングス(東2・3753)だ。
これは、iPhoneやiPadをクレジットカードのリーダーとして使用できるようになるシステムで、すでにホテルやレストラン、タクシーなどといった幅広い業種に普及が広がっている。しかも、Apple Payに対応した最新鋭のマルチ決済装置 「インクレディスト・プレミアム」の発売も開始したので、まさに関連銘柄のド真ん中に位置していると言えよう。