8月1日、米ゴールドマン・サックスが、リオデジャネイロ五輪の国別メダル獲得数を予想するレポート「五輪と経済2016」を出していた。メダル獲得には、人口、「開催国効果」、および、「ワールドクラスの環境」、すなわち、各国の持続的な成長力や技術力、政治の安定などの条件を反映させた指標「GES(成長環境スコア)」が影響するとしている。ゴールドマン・サックスの「リオ五輪国別メダル予想」は、以下の通りであった。(参照:「
Bloomberg」)
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参照先のゴールドマン・サックスの「リオ五輪国別メダル予想」では、人口とGESスコアだけ公開されている。また、参照元のデータは50の国のデータがある。したがって、上の表は、上位国の一部のデータだけということになるが、メダル獲得上位予想国では、GESスコアとメダル獲得数との相関は、ほとんど見られないようだ。もっとも、参照元を見ればわかるように、メダル獲得下位予想の国は、総じてGESの値が4~6と、GESは低い値となっている。一方、メダル獲得上位国では、人口とメダル獲得数は、強い正の相関がみられる。中国を外れ値として除くと、さらに、より強い正の相関がみられる。まあそれは、人口が多ければ優秀なアスリートに育つ可能性がある「分母」も大きくなるわけだから当然だろう。