四半世紀以上も前のことになるが、テレビのプロレス中継で、アントニオ猪木氏の上半身に、特に、背中に無数のカッピングの痕を見ることがあった。最初は、見ただけでは、何の痕なのかわからなかったが、プロレス雑誌でカッピングであることを知った。
堀辺正史氏(故人。1941年~2015年)が、奈良時代より伝わる日本独自の拳法だと謳う「骨法」の道場を1976年に創設し、新日本プロレスのアントニオ猪木を始め、グレートカブキ、武藤敬司、獣神サンダーライガー、船木誠勝、ジョージ高野、スコーット・ホールなどが道場に通い、指導を受けていた。
道場では、骨法の稽古の他に、骨法整体が行われており、全体療法としてカッピング(吸玉)療法が行なわれており、局所療法として首や腰などの矯正(いわゆるカイロプラクティック)がおこなわれていたという。