「FXは2勝8敗でいい」とする理論とは真逆の「9勝1敗理論」だが、勝率9割なんて本当に可能なのか?
「僕は為替市場では『レートは9割、戻る』と考えています。どんなに天井、大底に見えるレートでも、いつかは同じレートに戻る。だとすれば、天底の手前までを狙って取引すれば、含み損を我慢しているうちに利益確定できるだろうと。もちろん口座が破たんしない程度の我慢だし、ファンダメンタルズの方向性には気をつけますが」
そして、その方向性を読むのには、「IMMポジションが役立ちます」と、のんのん氏は続ける。IMMとはシカゴの取引所に上場する通貨先物で、投機家たちの売買動向を示す指標だ。
「5月はIMMで円買いポジションが非常に多く積み上がっていた。円を買いたい人は買い切っていたので、円高が進みにくかったんです。これが減少するか、むしろ円売り優勢くらいに転じれば、新規の円買いや円売りポジションの損切りやが出やすくなるため、円高が進みやすいのかなと」
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今年1月から海外投機筋は猛烈な円買い。過去最大規模の円買いとなっている
IMMのポジションは検索すればすぐに見つかるので注意しておこう。
「あとは米国株市場ですね。ダウ平均はリーマン・ショック直後から7年間、上げ続けており、急落懸念が高まっています。米株急落でリスクオフが強まれば、円高に期待できます」
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リーマン・ショック以降は上がり続ける米国株だが、同時に急落への危機意識も高まっている。リスク回避への意識高まりから円高に動く傾向もあり、それをのんのん氏は大きなチャンスだと捉えている