「復興・防災型」出店に東北大キャンパス取得に……。杜の都・仙台で進む「商業のイオン化」

仙台都市圏を代表するショッピングセンターの1つである「イオンモール富谷」(宮城県富谷町)

 小売業の雄・イオングループは、そのスケールメリットを享受すべく店舗網の拡大を進めており、今やその様子は「商業のイオン化」とも称されるほどである。

 2016年に入っても、わずか約半年のうちに千葉県佐倉市(イオンタウンユーカリが丘)、大阪府堺市(イオンモール堺鉄砲町)、島根県出雲市(イオンモール出雲)、愛媛県今治市(イオンモール今治新都心)、鹿児島県姶良市(イオンタウン姶良)など、全国各地でイオン系列の大型ショッピングセンターの新規出店が行われているほか、昨秋から今春にかけてはダイエー主要店舗のイオンへの転換もあり、「イオン化」の動きはより顕著なものとなってきている。

 そんな中、ひときわ「イオン化」の動きが目立ってきている都市の1つが、杜の都・仙台だ。

 イオングループは、これまでも仙台市とその近郊において大型ショッピングセンター「イオンモール名取」、「イオンモール富谷」、「イオンタウン仙台泉大沢」などのショッピングセンター、「イオン仙台幸町店」などの総合スーパー、ファッションビル「イオン仙台フォーラス」、ディスカウントストア「ザ・ビッグ」など、様々な業態の店舗を展開してきた。

 しかし、近年はそれに加えて、再開発や震災復興にともなう大型ショッピングセンター出店計画を相次いで発表しているほか、既存のダイエー旗艦店のイオン転換、新業態となる小型化イオンの出店などを矢継ぎ早に行っている。震災からの復興需要も追い風となる形で、郊外地域・近郊地域・中心市街地を問わず、杜の都の「商業のイオン化」はとどまるところを知らない勢いだ。

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郊外店規制の中で大型店を出す戦略

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