給食に入るまでカレーを浸透させたのはあのチェーン!?
学食内に「和食店」を設置し、7月からは日本式のカレーライスまで出すようになった「サラサート・ウィステート・スワナプーム校」は私立の学校で、幼稚園から高校までの一貫教育を行う。
白人教師やフィリピン人、インド人の教師を揃え、英語に力を入れているのが特徴だ。幼稚園から小学3年生までは給食があるが、それ以上の学年は学食で自由に買って食事をする。その食堂に和食店のようなものが入居しているのだ。
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カラフルなエビコやカリフォルニアロールも並ぶ
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トビコも心配だが、サーモンの刺身も管理が怪しすぎて、日本人なら恐すぎて注文できないだろう
「のようなもの」と敢えて言ったのは、一応和食を謳っているものの、ラインナップと味つけは本物とはまったく違って、タイ人にもわかりやすいものにしているということだ。例えば寿司を置いてはいるが、カラフルなトビコの巻物が中心になっていたりする。そんな中に、7月から突如として「日本式カレーライス」が登場したのである。
意外に思われるかもしれないが、カレーはそれこそタイ人が苦手とする料理の筆頭格だった。辛いものが多いタイ料理なので、インド料理もイケるのではないかと思われがちだが、どうもインド風のスパイスの辛さはダメなようだった。タイにはインド系の移民も多く、街中にはインド料理店もある。ただ、言われてみればタイ人客はほとんど見かけたことがない。
ただ、2008年に進出してきた「CoCo壱番屋」は別だった。進出当初、タイ人の好みを知る多くの在住日本人が長くはもたないと予想したが、逆にココイチは店舗数を伸ばし、今では26店舗も展開しているほどだ(ホームページ調べ)。客層は若い人が多いが、タイ全土でそれなりに客が入っている。ココイチがタイ人にカレーを浸透させたのは間違いなく、それが学校屋台のカレーに繋がっていると思われる。