昨今隆盛が著しい中央アジア・ウズベキスタンの首都タシケント(画像:dreamstimes)
太平洋に面したユーラシア大陸東端の島国・日本にとって、中央アジアの存在感はあまりにも薄い。隣国中国は古来よりシルクロードを通して西側諸国と関係を築いてきたが、2014年に習近平主席がシルクロード経済ベルトという経済圏構想を発表したのは記憶に新しい。次々と進む中央アジア開発、日本は中国に大きく遅れをとっていると言える。そもそも50以上もの少数民族を内包し交流してきた歴史を持つ中国人たちにとって、中央アジアに対する民族的な感情の距離感もあまりないし、新たな協力者として受け入れる下地が十分作られてるのだろう。北京のイスラム系料理屋に入るとテュルク系中国人がカタコトのトルコ語でトルクメン留学生と会話してるなんて光景も珍しくない。
今回はそんな日本人にとって知識、歴史ともに馴染みの無い中央アジア、主にカザフスタンの民族事情をお伝えしたい。