テロが起きる現場には8つの前兆がある! 得体の知れない募金にも要注意
2016.07.11
(5)ツール集め
テロリズムを実行するために、テロリストは、武器、車、コミュニケーションシステム、その他日用品を揃えます。通所の購買パターンと違う買い方をする人物がいたら警戒して下さい。また通常の方法では手に入れることができないもの、セキュリティカードやID、パスポート、制服などが紛失したら直ちに関係機関に届け出て下さい。
⇒インターネットオークションで驚くほどリアルな警察手帳とか制服とかがあります。普段、本物の警察手帳を観ない人が、少しギミックの入った偽物の警察手帳を見せられても、その真偽を見抜くことは難しいでしょう。
(6)場にそぐわない人物
テロリストはターゲット施設に施設関係者を装って入り込むことがあります。見慣れない顔、不完全な制服を着ている人物、不適当な場所にいる人物に警戒して下さい。またセキュリティーカードが使えないという人物にも警戒が必要です。
⇒わざと身を隠せそうなところに一般人を装い入り、警備が来るかどうか、来るならどれくらいの人数と時間で来るか、観察する手法があります。
(7)リハーサル
例えば爆弾を使ったテロを考えるとき、小規模の爆弾を使ってリハーサルします。また人気のないところで小規模の爆弾を爆発させて、警察の到着時間や様子を監視したりします。警察の動きを観察しているような人物がいたら警戒して下さい。
(8)最終的な準備
テロ行動に必要な人物や物を配置する段階です。普通ではない行動を取る人物に警戒して下さい。
⇒テロ発生に最も切迫している段階と言えます。この段階で、危険表情が観察される可能性があります(詳細は、拙稿を参照して下さい)。この表情をしている人物がいたら最高度の警戒心を持って下さい。その場からなるべく早く遠くに立ち去ることが最優先となります。
★危険表情の例
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=100585
こうした徴候の一つ一つがテロ防止のための有益な情報となります。テロを防止するために一人でできることは限られますが、私たち市民一人一人の警戒心の集約が大惨事を防ぐことになり得ます。
日本でも、海外にいるときでも、こうした8つの徴候に気付いたら、セキュリティー機関に通報もしくは注意喚起を促すことが大切です。
<文/清水建二>
<参考動画>
本日のご紹介した8つのテロリズムの徴候が動画で紹介されています。とてもわかりやすく説明されています。
CELL
https://www.youtube.com/watch?v=T-syiULtcRM
ミネアポリス警察
https://youtu.be/PKLVmZKEi8o
ユタハイウェイパトルール
https://youtu.be/W4RKOxPhtsU
※本稿の画像の権利は、株式会社空気を読むを科学する研究所に帰属します。無断転載を禁じます。
<文・清水建二(しみずけんじ)>
株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役
1982年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でコミュニケーション学を学ぶ。学際情報学修士。 日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持している。20歳のときに巻き込まれた狂言誘拐事件をきっかけにウソや人の心の中に関心を持つ。現在、日本ではまだ浸透していない微表情・表情の魅力、実用例を広めるべく企業コンサルタント、微表情商品開発、セミナー等の活動をしている。また、政治家や有名人の微表情を読んで心理分析するなど、メディア出演の実績も多数ある。著書に『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社・7月22日発売予定)がある。
ビジネスで活用する微表情学第5回
『微表情を見抜く技術』 無意識の感情の表われ「微表情」を読み取ることで、誰でもコミュニケーションの達人になれる! |
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