今回のトヨタサイドとボストン・ダイナミクスの話がかなり確度が高い話だというのは、そのトヨタ側である「TRI」のCEOであるギル・プラット氏の経歴も関係があるかもしれない。
このギル・プラット氏、アメリカの軍事技術開発の最先端シンクタンクであるDARPA(国防高等研究計画局)のプログラム・マネージャーであり、日本のロボット企業が参加したことからも知られる「DARPAロボティクスチャレンジ」の責任者でもあった人物なのだが、彼もまたMITの助教授時代にマーク・レイバート博士同様レッグ・ラボの責任者を務めていたのである。
ギル・プラット氏は2015年12月に日刊工業新聞の取材に答えて、TRIの研究テーマについて自動運転技術以外にも「高齢化社会を支える家庭用ロボットを開発する」と語っている。(参照:
「日刊工業新聞 ニュースイッチ」)
TRIがボストン・ダイナミクスを買収したとすれば、トヨタのロボット開発から目が離せないことになりそうだ。<文/HBO取材班>