さて、このボストン・ダイナミクス、ネットでは常に話題になる「珍妙なロボット」を作ることで知られた企業だ。
この企業、もともとはMIT(マサチューセッツ工科大学)の「レッグラボ」という一研究室であった。同ラボの創始者であるマーク・レイバート博士がMITからスピンアウトして起業したのがボストン・ダイナミクスである。
このマーク・レイバート博士、子供の頃から工作好きで、ピタゴラスイッチのようなビー玉のコースターや、ドアを上げると自動的に水が流れるトイレ、メガネのワイパーなどを作っていたという。(参照:
『ロボコンマガジン2002年6月号』・オーム社)
高校生時代から電子工作にハマったというレイバート博士だが、MIT時代には一本足でバランスを取りながら跳躍する「3D One-Leg Hopper」なるロボットなどユニークなロボットを作成している。
この独特な動きの感性は、ボストン・ダイナミクス立ち上げ後も引き継がれており、全世界のメカ好きを熱くさせた「PETMAN」やさまざまな4足ロボットを開発し、公開された動画で度肝を抜いたのは記憶に新しい。