欧州で密かに広がる「ダイエットドラッグ」。その恐怖の実態

写真はイメージです  photo by frolicsomepl(CC0 Public Domain)

「飲むだけで痩せる」というサプリメントは、いつの世も欲しがる人はいるかもしれないが、端的に言えばそんなものは存在しないというのが常識だ。

 しかし、そうしたものが本当にないのかというと、これが実はある。ただし、サプリではない。いや、もっと言えば「薬」ですらなく、まさしく「毒」であり、「命と引き換えにする」リスクと隣りあわせのものだ。

 そして、いまヨーロッパで若者を中心にそのダイエットドラッグの皮を被った「毒」が広まっているという。

 その「毒」の名はジニトロフェノール。正式には2,4-ジニトロフェノール(DNP)という人工化合物だ。

 現在は、一般的には防腐剤や染料、除草剤、現像液など工業的な用途でしか使われていない。ただ、実は過去にダイエット薬として使われていたことがある。1930年代のことだ。

 しかし、このDNP、大きな問題があった。副作用として多臓器不全や異常高熱が頻発し、死亡事故を含む深刻な事故が頻発したのである。結果、1938年にはアメリカのFDAは使用禁止を取り決め、その後も世界的にダイエット薬としての利用は禁止されるようになっていたが、一部のドーピングも厭わないボディビルダーなどの間で密かに流通するアンダーグラウンドな薬として存在していた程度だった。

 しかし、2010年くらいから徐々にDNP配合の極めて危険な製品が、あたかも気軽な「ダイエットドラッグ」のように、オンラインで扱うディーラーが増えてきたのだ。その結果、ヨーロッパの若年層を中心に被害が増加しており、ドイツやイギリス、スイスなどでは国家レベルで、さらには国際刑事警察機構であるインターポールまでもがDNP含有製品について警鐘を鳴らす自体に陥っているのだ。

 この状況は今年に入ってからも変わらず、3月5日付けの「Mirror」では、販売サイトを取り締まっても、どんどん新たな販売サイトが出来てしまうイタチごっこに陥っていると報じている。

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