日本株をビッグデータで解析して[2倍株]を発見

1年以内に2倍になる株は、実は毎日1銘柄以上生まれているという。過去16年のデータから「2倍株」の特徴と傾向を株式データ解析のプロが発見!乱高下相場の今こそ、ビッグデータから導かれる勝率の高い投資が効果的だ

ビッグデータで[2倍株]発見!


 昨年12月16日、前日終値が283円だったさくらインターネットが急騰し、わずか4営業日後に株価2倍を達成した。その後もさらに続伸し、1月13日には高値2110円となり、約7.5倍になった。

 さくらインターネットは仮想通貨ビットコインの基盤テクノロジーである「ブロックチェーン」関連の筆頭銘柄だ。同社の上昇の勢いを見ると10倍も夢ではなさそうだが、10倍株なんてそうそう生まれてくるものではない。過去25年分の蓄積された株価データを使った分析を得意とする、株式予報代表の中原良太氏に聞いた。

「’00年から’15年までの16年間(192か月)のデータで見ると、250営業日(約1年)以内に10倍に上昇した株は延べ298銘柄。ところが2倍株なら、過去16年間で延べ6624銘柄が達成しているんです。これは平均すると1か月に34.5銘柄で、実に毎日1銘柄は2倍を達成しているということを意味しています」

 もし2倍株を高頻度で見つけることができれば、運用資産は倍々ゲームで劇的に増加するだろう。では、2倍になった銘柄にはどんな特徴があるのか、中原氏に分析してもらった。

「2倍超を達成した銘柄の多くは、『出来高急増』と『直近高値更新』という2つの特徴が見られます。過去16年で、1か月間の平均と比べて出来高が5倍以上に増えた銘柄を4市場(東証1、2部、ジャスダック、マザーズ)で抽出してみました。すると、出来高が急増した銘柄は延べ3万740銘柄あり、そのうち2511銘柄が2倍になりました。12.2銘柄に1銘柄が2倍になったという割合です。これをジャスダック市場に限定すれば11.0銘柄に1銘柄、マザーズ市場なら6.1銘柄に1銘柄が2倍になっているのです」

出来高急増で2倍株 もう一つの「直近高値更新」はどうか。直近250営業日で高値を更新している銘柄を分析した。

「4市場だと12.5銘柄に1銘柄が2倍を達成しています。これをジャスダック市場に限定すると8.5銘柄に1銘柄が、マザーズ市場に限定すると4.6銘柄に1銘柄が2倍になっているのです!」(中原氏)

直近高値更新で2倍株 これだけでもかなりの高確率だが、実はもっと絞っていく方法があるという。

「2倍になった株のその後の値動きを分析したところ、さらに上がった株と下がった株は、ほぼ半々でした。ところが、上がった株の上昇率は平均50%、下がった株の下落率は平均23%で、2倍株の約半数はその後も上昇し、平均すると1.5倍、つまりトータルで3倍になったということです」

 さらに具体的に分析すると、ある傾向が見られたという。

「①1億円未満など売買代金は小さいほうがいい、②株価100円未満の低位株のほうがいい、③最低購入価格が10万円以下の株のほうがいいという顕著な傾向が見られました。先ほどのデータとこの傾向を合わせることで、より効率よく2倍株を見つけることができるのではないでしょうか」

 出来高が急増して直近高値を更新している新興株で、売買代金は小さめ、10万円以下で買える株を探すといった具合だ。

近々2倍増が期待できそうな新興6銘柄


 では、2倍になりそうな銘柄はあるのか?株式ジャーナリストの大神田貴文氏がこれまでの分析を踏まえ、銘柄を厳選した。

「出来高急増組では、ジャスダックのオーデリックに注目。住宅やビル用の照明メーカーです。’16年3月期の経常利益は5年前に比べ8倍増が見込まれる一方、配当は増益ペースに追いついていません。実質無借金経営なので増配は必至。今後も消費増税前の駆け込み的な建築ラッシュで大幅増益が期待されますが、PERは7倍台、PBR1倍割れと割安。ジャスダックの幼児活動研究会は、幼稚園から体育指導を受託するほか、自前の保育園も経営する。国策である女性の労働力化の関連銘柄として昨秋から出来高が急増しており、中長期的な成長企業として期待が高い。マザーズのビリングシステムは金融とITを融合するフィンテック関連の有望株の一つ。インターネット決済システムで他社に先行中。NTTデータと親密で、取引先開拓が有利に進んでいます」

 一方、高値更新銘柄では、工場解体の専門業者でマザーズ上場のべステラが目をひくという。

「海外移転で不用になった国内工場の解体需要が大きい。原発再稼働が進むと、老朽化した火力発電所の解体案件も増えそうです。中堅運送業者の東部ネットワークは、足元の業績は大型車両導入による売上高アップと原油安による燃料コスト低下で上向いています。人材派遣のエン・ジャパンは昨年12月につけた高値が4795円で、3月の安値から3倍になっています。年末年始は相場全体に連れ安しましたが、下値ではしっかり買いが入っており、再度の高値更新をうかがう態勢にありそうです」

 ビッグデータから見つけた2倍株の傾向とその予備軍、乱高下相場だからこそ勝てる確率の高い銘柄を狙いたい。

2倍になった後も続伸する銘柄の傾向 【中原良太氏】
投資情報サイト「株式予報」代表。’15年Yahoo!ファイナンス株価予想達人「ベストパフォーマー賞」受賞。25年分の株価分析を得意とする

【大神田貴文氏】
国内大手証券会社を経て株式ジャーナリストに。マーケット情報に精通しているだけでなく、個別企業の裏情報も知る事情通。金融、経済政策にも強い


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5日続伸となり103円台を回復!

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