「機能性表示食品制度」が追い風に!盛り上がるノンアルコールビール業界

ビール売り場

これからの季節、ビールもノンアルコールビールもうまい!

 ビール好きにとって、仕事終わりの1杯は格別だ。今年は連日の猛暑もあり、その1杯はさらに美味しく感じる。

 しかし、残念ながらビール市場は低迷が続いている。ビール大手5社の課税済み出荷量は、昨年まで10年連続で前年割れと、縮小傾向にある。

 そんななか、ノンアルコールビール市場は堅調だ。2009年4月にキリンビールが「キリンフリー」を発売すると、各社がこぞって参入。2009年と比較すると市場の売上げは3倍以上に膨れ上がっている。

表1

出典:FACTBOOK2015(アサヒグループ)


•表2

出典:ノンアルコール飲料市場の推移(サントリー)

 この好調の理由は何なのか?

「気温が35℃を超えると、飲料全般の売上げが伸びるんです。今年は暑いので、これからの季節は期待しています」と語るのは、ノンアルコールビールのパイオニア・キリンビールの川崎篤史氏。ビール市場が苦戦する中、なぜノンアルコールビールが好調なのか、その要因を聞いてみた。

味の進化とともに、一つの「選択肢」として選ぶ人が増えた


ノンアルコールビールが登場した当初こそ“ビールの飲めない人が飲むもの”という位置づけだったが、今は違うと言う。

「確かに、ノンアルコールビールは通常のビールのように麦芽を醸造して作っているわけではないので同じ味を再現するのは大変ですが、弊社の『パーフェクトフリー』がそれまでの発泡酒のノウハウを活かしてビールに劣らぬ味と香りを再現してるように、味のレベルが向上しました。と同時に、ビールのライト化が進んでいるなかで、ビールの味を楽しむための一つの選択肢として浮上してきたんです。たとえば、深夜に仕事をしないといけない方が仕事前に楽しんだり、主婦の方が料理を作りながら楽しむこともできます。実際、愛飲者のほとんどが、TPOに合わせ、ノンアルコールビールを楽しんでいらっしゃるようです」(川崎氏)

ダメ押しは、健康志向をさらに強化する「機能性」


 味の開発が進み、ノンアルコールビールの愛飲者は確実に増えているが、メーカー各社がさらに一歩踏み出すきっかけになった出来事があったという。それが、今年4月からスタートした「機能性表示食品制度」だ。これにより、健康志向の強いノンアルコールビール愛飲者に“脂肪と糖の吸収を抑える”ことをアピールできるようになったのだ。

 同じようなものとして、すでにトクホ(特定保健用食品)があったが、これには消費者庁の認可が必要で、申請から承認までの間に、多大な時間とお金を要した。そのためトクホに認定されたはいいが「味が数年前の開発当時のままであったり、価格が高くなってしまうことを懸念」し、最終的には機能性表示食品として開発を進めたと川崎氏は言う。

「脂肪と糖の吸収率を抑えられるという意味では『機能性表示食品』も『トクホ(特定保健用食品)』も同じなんです。ただ、トクホの認可をもらうため、2〜3年前に申請した味で発売するのは、味重視の今の時代にはそぐいません。機能性表示食品として出すことで、健康志向の方にも受け入れられると同時に、最先端の技術で味を洗練させて、安価な価格で提供できるようになったことが大きい」(川崎氏)

「機能性表示食品制度」が導入されたことにより、今後、今以上に多くのメーカーが参入するであろうノンアルコールビール業界。市場規模としては、まだビールの20分の1にも満たないが、その伸び代は、はるかに大きい

 夏本番、今年の暑さに負けず劣らず、ノンアルコールビール業界も熱く盛り上がっている!<文・写真/HBO編集部>


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