1週間で1.5倍に値上がり! 暗号通貨に何が起こっているのか?
2015.06.01
昨年2月、取引所最大手のマウントゴックスの破綻により大暴落したビットコイン。その後、暗号通貨は例外なく連れ安してしまったのだが、実は一人気を吐いている通貨も。2ちゃんねる発のモナーコインを追った
「3月5日、モナーコイン価格が20円台から一日で43円に急騰しました。モナーコインはとにかく値動きが軽い。私は週1回くらいの取引ですが、数十万円ほどの利益になっています」
そう話すのはモナーコインの取引を手がける会社経営者のモナマイナー氏。大儲けのチャンスがある投資先として、モナーコインは今、大注目されているのだ。その正体とは?
「一時期話題になったビットコインのような暗号通貨の一つです。それも、去年1月に2ちゃんねるの掲示板から生まれた『純国産』の暗号通貨。そんな経緯もあって、モナーコインの開発者・愛好者たちはリアルでの交流も多い。若い世代の開発者が多く、中には高校生エンジニアもいて盛り上がっています。ここから日本を変える人材が生まれてくるかも」(monaminar氏)
ビットコイン価格は一昨年に1000ドル超えの高値をつけてから昨年2月のマウントゴックス・ショックを経て急落。現在は250ドル前後に低迷している。他の仮想通貨も軒並みビットコインに連動した動きをしているのだが、モナーコインだけはどうも様子が違うというのだ。
「日本人はビットコインに気がつくのが遅すぎました。日本でビットコインが盛り上がり始めたのは1000ドルを超えたあとでしたから、ビットコインで稼げた日本人はほとんどいないのでは。モナーコインはかつてビットコインがたどった道をこれからたどろうとしています。ビットコインで儲け損ねた人がこれから参入しても、間に合う可能性が高いんです」
そう話すのは、モナーコインやビットコインを扱う暗号通貨取引所ザイフ・エクスチェンジの朝山貴生氏。3月のモナーコイン急騰劇の仕掛け人ともいうべき人物だ。
「モナーコインが取引できるのは個人事業レベルの取引所に限られていました。そこにザイフが参入してきたことで人気が高まったんです」(monaminar氏)
加えて、ホリエモンこと堀江貴文氏もモナーコインを支持。その話題性やツイッターなどを通じた「買い煽り」も、モナーコイン価格上昇への強力な援軍となっている。世界に数百種類以上もある暗号通貨のなかで、モナーコインの時価総額はトップ20に入る規模まで拡大している。
「そうはいっても、モナーコインの市場規模はまだ小さい。為替や株とは比べ物にならないレベルです。100万円もあれば10円くらいは押し上げられてしまうのではないでしょうか。今はまだ投機的な売買が中心ですが、今後、使える環境が整ってきて、みんなが『モナを使おう』と思うようになれば、安定期な上昇が見込めるはず」(同)
となれば、まだまだ格安なモナーコイン、試しに入手しておきたいところだが、モナーコインを獲得する方法は2つ。「マイニング」(採掘)か、取引所などで購入するか、だ。簡単にいうと、マイニングとはモナーコインを使った取引の演算処理に協力すること。専用ソフトをインストールしたパソコンを24時間フル稼働させるだけでも、報酬として一定のコインが得られるのだ。が、それもモナーコインが登場した当初の話。
「私が掘り始めたのはモナーコインが登場した直後。まだ競争相手も少なく、めちゃくちゃ掘れました。150万円くらい儲かりましたね。しかし、今はもう個人が採掘するのは難しい。モナーコインの成長性に着目した中国勢が、大規模な装置と安い電力代を武器に参入していますから」(モナーコインを取引する、みちゃ氏)
となると、やはり取引所での購入が有望。トレードで安く仕込む方法はあるのか。
「モナーコイン価格の流れを見ていると月に1回くらいトレンドが変わるタイミングがあります。経験でいうと、月の半ばから後半にかけて。そのタイミングを見計らって、安く買って高く売り抜けてと取引していくのがいいと思います」(monaminar氏)
「モナ買いたい!」と思っても、焦らず1か月くらい待てば、いい買い場があるはずだ。
― モナーコイン再ブレイクの謎に迫る! ―