杉村太蔵インタビュー「株で勝つために必要なもの…それは愛と勇気!」

自宅のある赤坂の高級高層マンションのロビーに颯爽と現れた杉村氏。そこには普段テレビで見せるおバカなキャラは微塵もなく、元証券マンとして熱く株投資を語り始めた――

株で勝つために必要なもの……それは「愛」と「勇気」!


杉村太蔵氏

杉村太蔵氏

「タイゾーが株で儲けた」――衆院議員を辞めた後、「薄口政治評論家」などと呼ばれつつテレビタレントとして活躍する姿を目にする一方、最近は株式投資でも注目されている杉村太蔵氏。’12年末からのアベノミクス相場で1000万円の利益を出し、昨年9月の東京オリンピック招致決定で、さらに儲けを膨らませたという。

――随分と株で儲けたようですね。

杉村:去年、株で儲けた金額は、大体2600万円くらいですかね。まあ、去年は誰が株やったって儲かる状況でしたから。ただ、今年に入ってからの下げ相場で利益を出す人間が本当のプロフェッショナル。で、今年、私がいくら利益を出しているかといえば、現時点で約600万円です。

 私があえて自分の投資成績を明らかにするのは、何も儲かったことを自慢したくて話してるわけではないんですよ。最大の理由、これは小泉政権時代から言われていることですけど、日本がこれから成長していくためには、約1400兆円あるといわれている個人金融資産をどう動かしていくかなんです。「あのタイゾーですらこれだけの利益を出せるんだったら、ひょっとしたら私にもできるんじゃないか」と、個人のマインドが少しでも貯蓄から投資へ変わるといいなと。元証券マンとしては、そう思って、株で儲けた話をあちこちでさせてもらってるわけです。

自分のターゲットプライスを決めることが勝利の秘訣!


――といっても、全員が全員、株で儲けられるわけじゃありませんけど。

杉村:株で勝つためには何が必要か。まず大前提となるのが「知識」です。知識がなければ、絶対に株投資は失敗します。最悪の株投資は、雑誌に儲かると書いてあったとか、誰かが勧めていたとか、投資先について自分自身は何にも知識がないにもかかわらず、人の言うことを鵜呑みにして買ってしまうこと。これは極めて危険です。私の場合、アナリストや情報誌などの他力に頼ることは一切ありません。

――日経新聞とかも読まないんですか!?

杉村:そりゃ読みますよ(笑)。でも、特定の記事が出たからといって、すぐに飛びついたりはしません。飛ばし記事かもしれないしね。私の投資法は、ある銘柄の株を買おうと思ったら、徹底的に自分で調べて適正株価を数字で出すんです。例えば現在300円の株の適正株価が500円だとしたら、そこまでは持ち続けます。それ以上に上がるようなら、ちょっと評価が高すぎると思って売る。買うときからターゲットプライスを決めて、変に欲をかかない。これを守れば、ほぼ間違いなく利益は出ますね。

 株というのは不思議なもので、売ると上がるし、買うと下がるんですよ。だから、そういうものだと思って、そこでジタバタしたらダメ。「頭と尻尾はくれてやれ」という格言もありますが、底値で買って高値で売るなんてことは、神様でもできないですから。だから自分なりの売買ラインを決めること。これが大事です。

――損切りとかしないんですか?

杉村:ないない。損切りラインを決める人っていうのは、結局自分が買った株に対して自信がないってことでしょ。いや、損切りラインを設定することを否定してもしょうがないんだけど、僕の投資スタンスではない。

――「知識」といっても、株の初心者が適正株価まで出すのはちょっと無理じゃないかと……。

杉村:だから、株式投資を始めたばかりの方々には、自分の生活に身近な銘柄からスタートすることをお勧めしています。例えば、三菱マテリアルという非常に優秀な企業がありますが、一般の方々は何をやってる会社かわかりませんよね。ほかにも日本電産、ファナックといった優良企業にしても、一般の人にはまったく馴染みがない。そういう会社に興味を持とうと思っても、なかなか持てないでしょう。

 一方で、日常生活で使っているものなら興味を持ちやすいじゃないですか。例えば、シャンプーは1本500~600円の価格帯の商品を各社出していますが、それを5つくらい買ってきて、使って比較してみてください。その中で「これはいいな」と思う商品が必ずあるはずです。自分が使ってみて、この会社の製品はいいなと思ったら、その会社のことを少し詳しく調べてみる。株の知識を身につけるためには、まずはその会社に興味を持つことから。自分に身近な会社をとっかかりにすることは非常に重要です。その上で、こういう素晴らしい商品を作っている会社なら、ぜひ頑張ってほしい、大きくなってほしいと思えるようなら、その会社の株を買う。それが投機家ではない、投資家というものです。

――でも、自分が気に入ったからといって、必ずその企業の株価が上がるとは限らないですよね。

杉村:会社に惚れ込んでいれば、多少値下がりしても動じない。儲けようと思って買うと、人間関係と同じで、カネの切れ目が縁の切れ目で、ちょっと下がると狼狽売りしてしまう。でもね、「愛がない投資」は必ず失敗します。

 もちろん、投資したお金がゼロになることもあるかもしれない。そこは自分の「愛」を信じる「勇気」が必要になってきますがね。この「勇気」も株式投資には必要不可欠な要素です。

――「愛」と「勇気」ですか……。

杉村:特に20代、30代の若い人たちに強く言いたいのは、株を買うとものすごく勉強するようになるということ。だって、損したくないでしょ。私もこれまでいろんな銘柄を買いましたが、例えば製鉄会社を買ったら、その会社のことをとことん調べるのはもちろん、国内外の製鉄業界の現状に至るまで調べましたよ。これはいくら儲かったという数字には表せない財産になる。だから、株投資はある意味では自己投資でもあるんですね。

――最近の株価は必ずしもファンダメンタルズと連動しないともよく言われますけど。

杉村:確かに中国経済が日本株に極めて影響を与えていて、中国の経済指標によって大きく上下したりしますが、そういう外部要因も含めた明日明後日というのは、なかなか読めませんから。何といっても業績に尽きる。好業績な企業が、さしたる理由もないのに5日続落なんてこともあるけど、むしろ私にとっては「買い」のチャンスです。

⇒【後編】に続く http://hbol.jp/3337

【杉村太蔵氏】
杉村太蔵氏

杉村太蔵氏(当時26歳)

’79年、北海道旭川市生まれ。筑波大学中退後、派遣社員、証券会社勤務を経て、’05年の総選挙に自民党比例南関東ブロックから出馬、当時最年少(26歳)で初当選する。1期務めた後、現在は政界を離れ、会社経営のほか、タレントとして各種メディアでも活躍中で、TBS『サンデージャポン』などに出演。趣味はテニスで、国体で優勝するほどの腕前を持つ。二児の父。写真は’05年9月21日、衆院選特別国会に初登院した杉村太蔵元議員。

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