SMAP釈明会見のメンバー 「鼻から上が動かない」微表情が表していたものとは

 みなさん、こんにちは。微表情研究者の清水建二です。  今回は、今年1月に行われたSMAPの釈明会見から学べる伝達拒否の表情についてご紹介したいと思います。  今年の1月にフジテレビの番組内でSMAPのメンバーが釈明会見をし、心新たに進んでいく旨を宣言していた様子を、多くの方が観られていたと思います。しかし、私たちが共通して抱いた感想は「違和感」だったのではないでしょうか。  その「違和感」の内容を一言で説明すると、メンバーのポジティブな言葉に合わないネガティブな表情です。このとき、様々な非言語分析を専門とされる専門家も異口同音にそのことを指摘していました。私もフジテレビのニュース番組にて表情分析をさせて頂く機会があり、分析結果からほぼ同様の見解を述べさせて頂きました(詳細な表情分析をお知りになりたい方は、私のブログ記事をご参照下さい。こちらから⇒http://blog.microexpressions.jp/entry/2016/01/23/094423)。  あの会見から学ぶことができることは、伝達拒否を示す表情です。それは、嫌悪の微表情と「鼻から上が動かない」表情です。本稿では、「鼻から上が動かない」表情に焦点を絞って説明しようと思います。メンバーの前向きな言葉と「鼻から上が動かない」表情との組み合わせが、なぜ、そして、どのように違和感を生み出すのでしょうか?そしてこの表情から私たちは何を学べるのでしょうか?
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感情が死に、伝達の意図がない
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微表情を見抜く技術

無意識の感情の表われ「微表情」を読み取ることで、誰でもコミュニケーションの達人になれる!

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