「給与」だけじゃない!転職市場で「グーグル」が支持される理由とは?

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

 もっとやりがいある仕事がしたい。今の職場になじめない。能力に見合った給与がほしい。30歳以上のサラリーマンであれば、「転職」について一度は考えたことがあるだろう。  先月14日、転職サービスの「DODA」が「転職市場予測2016下半期*1」を発表した。調査によると、今年下半期の転職市場は景気の先行き不透明感を受け、求人の伸び率は鈍化しているものの、求人数自体は依然として増加傾向にあり、活況が続くと見られている。

「転職人気企業ベスト30」、30~21位は?

では、どのような企業が人気なのだろうか。同じく「DODA」調べによる「転職人気企業ランキング2016」の上位30社からその傾向を読み解きたい。まずは20~30位から見てみよう。 30位:三井物産 29位:デンソー 28位:伊藤忠商事 27位:武田薬品工業 26位:味の素 25位:東海旅客鉄道(JR東海) 24位:タニタ 23位:任天堂 22位:日立製作所 21位:日本航空(JAL) 残業時間抑制のため朝方勤務へのシフトを導入した「伊藤忠商事」(28位)。さらに、来年度から1日の所定労働時間の20分短縮を発表した「味の素」(26位)など、社員の働き方について先進的な取り組みをしている企業が20~30位までに名を連ねている。(人気企業に転職できる?診断はコチラ)  続いて10~20位はどうだろうか。

20~11位にはIT企業が多数ランクイン

20位:ソフトバンク 19位:キーエンス 18位:サントリーホールディングス 17位:三菱商事 16位:日本マイクロソフト 15位:アマゾンジャパン 14位:東日本旅客鉄道(JR東日本) 13位:ヤフー 12位:リクルートホールディングス 11位:オリエンタルランド  サイトで注文してからわずか数時間後に商品が届く「Prime Now」サービスを一部地域で導入した「アマゾンジャパン」(15位)。そして、電力小売り自由化で売電分野に参入するほか人型ロボット「Pepper」の販売・普及で知られる「ソフトバンク」(20位)。  10~20位には一般消費者とも近いだけでなく、先進的な商品やサービスで企業のブランドイメージを高めた会社が多くランクインしている。また、「日本マイクロソフト」(16位)、「ヤフー」(13位)といったIT企業が多くランクインしているのも特徴だ。(人気企業に転職できる?診断はコチラ)  それでは最後に上位10社を見てみよう。

第一位はあの企業!

10位:電通 9位:パナソニック 8位:資生堂 7位:本田技研工業(Honda) 6位:楽天 5位:Apple Japan 4位:全日本空輸(ANA) 3位:ソニー 2位:トヨタ自動車 1位:グーグル  上位3社の顔ぶれは昨年と変わらずであったが、前回2位だった「グーグル」が、「トヨタ自動車」(2位)、「ソニー」(3位)などを抑えて、見事1位に選ばれた。

なぜグーグルは転職市場で評価される?

 転職したい企業第一位になったグーグルについては「専門性やスキルを高められそう」「ワーク・ライフ・バランスの実現ができそう」「働く環境・設備がよさそう」といった意見が多く寄せられた。  昨年には「グーグル」の人事トップ自ら、従業員6万人の採用ルールや人材育成法について自著『WORK RULES!』(東洋経済新報社刊)で披露している。給与面だけでなく、その企業ならではの「働き方」や、それを可能にするオープンな職場環境が多くの支持を集めたといえよう。  そんななか、こうした人気企業に転職したいものの、「何から手をつけていいかわからない」といった悩みを抱える人も多いはずだ。そういったとき、まずは憧れとする企業と自分との正確な距離を測るのが大切だ。 「DODA」では、転職人気企業ランキング上位300社への合格可能性を探る「DODA合格診断」を実施している。英語力や資格などを含めた自身のキャリアと経歴について、いくつかの質問に答えるだけでOK。2週間後には診断結果が届き、専門のキャリアアドバイザーから転職活動に向けたサポートも受けられる。  はたして憧れの企業に転職できるかどうか。自分のキャリアをもう一度、見なおしてみようと思った方は「DODA合格診断」で、その可能性を試してみてはどうだろうか。 ■DODA転職診断:https://doda.jp/guide/popular/shindan.html *1参考:「転職市場予測2016下半期」:https://doda.jp/guide/market/ <文/HBO取材班> 提供:インテリジェンス
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