プラス思考だと仕事も失敗、給料も下がり女にもモテない! 驚愕の研究結果

プラス思考はどうにもならない過酷な環境でのみ役立つ

 もっとも、すべてのプラス思考が無意味なわけではありません。エッティンゲン博士は、こうも述べています。 『プラス思考は、状況によっては大いに役に立つ。  体重を減らしたり、タバコを止めたり、新しい仕事を得るためには使えないが、圧政的な政治に耐えたり、砂漠のような環境で生きのびたり、冤罪で捕まったときなどには多いに使うべきだ』  つまり、プラス思考が効果を持つのは、自分の力ではコントロールが効かないような状況だけ。あくまでバンドエイドのような応急処置のために使うべきで、傷の根本的な治療には向いていません。  それどころか、安易なプラス思考のせいで、多くの人は長期的な幸せを失っている可能性も大。自己啓発マーケットの安っぽい売り文句には、ダマされないようにしたいものです。 1.Sam Portnow, et al. “Pleasure Now, Pain Later Positive Fantasies About the Future Predict Symptoms of Depression” 2.Heather Barry Kappes, et al. “Positive fantasies predict low academic achievement in disadvantaged students” 3.Doris Mayer, et al. “The Motivating Function of Thinking About the Future: Expectations Versus Fantasies” <文/Yu Suzuki 写真/ぱくたそ > 月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」(http://yuchrszk.blogspot.co.id/)管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。 「パレオな男」の快適ビジネスヘルスハック 第12回
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