新たな話題作りか、内部分裂か? N国党党首・立花孝志が幹事長・上杉隆にスキャンダル報道の追い打ち

立花孝志のYou Tubeチャンネルより

立花孝志のYou Tubeチャンネルより

N国党幹事長・上杉隆のスキャンダル報道

 先日、週刊誌の「FLASH」が、NHKから国民を守る党、改め、NHK受信料を支払わない方法を教える党上杉隆幹事長に関する、さまざまな疑惑を報じた。その中身は、「開発したAIが使い物にならず、結果として人力で分析したものを番組で使っていた」とか、「複数の女性を妊娠させてトラブルになっていた」とか、「80代の母を恫喝していた」などといった話のオンパレード。当然、党首の立花孝志は、幹事長の上杉隆を擁護するため、YouTubeに弁明動画をアップしていた。  しかし、擁護と言っても、立花孝志は上杉隆が認めていないことまで勝手に認め、「上杉隆が会社にキックバックしろと弟に言ったのは事実だ」とか「上杉隆は複数の女性を同時に妊娠させた」とか、週刊誌が書いていないような内容まで暴露しており、擁護というよりは背中から撃っているに等しい状態だった。  3月3日には、週刊誌報道を受け、緊急の記者会見を開くと言ってマスコミを呼び出し、上杉隆の釈明が聞けるのかと思いきや、肝心の上杉隆本人は不在。立花孝志と浜田聡の二人が、かつての秘書で、今回、週刊誌に実情を語った上杉隆の弟に対し、「ポンコツ」だの「仕事ができない」だの、罵詈雑言を浴びせるだけだった。空振りを喰らった記者たちが気の毒である。  ところが、3月5日になって事態は一転する。なんと、立花孝志が上杉隆幹事長に対し、毎月支払っている240万円の報酬を止めると言い出したのである。一体、何があったのか。

上杉隆の背中を堂々と撃ち始めた立花孝志

 普通、自分の政党の幹事長にスキャンダルが発生した場合、党として、どのように対処をすれば傷口が浅く済むのかを考えるものだが、立花孝志の場合、スクープとあれば身内であっても背中から撃つ。  これは「NHK受信料を支払わない方法を教える党」という国政政党の記者会見だが、この記者会見の席で、立花孝志は「森友学園」の籠池家の娘を妊娠させたのは上杉隆ではないかと言い出したのである。いくつか心当たりがあるにせよ、憶測でしかない話を国政政党の記者会見の場に持ち出してしまうのは異常である。ちなみに、籠池家の娘が上杉隆の子供を妊娠しているのではないかと疑うに至った理由は、これまた衝撃である。 ① 立花孝志が金返せと言っても応じず、上杉隆の説得には応じた。 ② 立花孝志の電話には出ないのに、上杉隆の電話には出た。 ③ 上杉隆の奥さんがそう疑っている。(なお、その上杉隆の奥さんも立花孝志の電話に出てくれない)  この程度の根拠でよく記者会見の場で「不倫の疑いがある」と発表できたものだが、立花孝志が上杉隆や籠池家の娘さんに「不倫しているだろう」と問いただしたところ、両者とも否定したという。それでも疑惑は晴れないと言い出した立花孝志は、この疑惑が解消されるまで上杉隆に支払っている毎月240万円の報酬を止めるとまで言い出している。  いくら上杉隆が女性関係にだらしがない人間だと言われていても、よりによって籠池家の娘さんを妊娠させるだろうか。いくら上杉隆の会社が「NO BORDER」だからと言って、それはさすがにボーダーがなさすぎるのではないだろうか。オフレコの場なのだから、もし本当に不倫しているのだとすれば、党首の立花孝志にだけは認めても良さそうなのに、そこは両者とも否定しているというところから考えても、この3つのポイントから言えることは一つではないだろうか。  『立花孝志は、めちゃくちゃ嫌われている』。  立花孝志の電話には、籠池家の娘さんも出たくないし、上杉隆の奥さんも出たくない。上杉隆の話は聞いてもいいけど、立花孝志の話なんて聞きたくもない。ただそれだけのことではないだろうか。それがどうして「不倫をしている」という話になるのかは、まったくわからない。だいたい上杉隆の奥さんが電話に出ないのに、どうして奥さんが疑っていると言えるのか。  スキャンダルが報じられ、必死になってYouTubeで言い訳をかましているところなのに、そんなタイミングで「籠池家の娘さんと不倫した末に子供を孕ませただろ!」と参議院会館で行われる国政政党の記者会見の場で、党首から言われてしまう上杉隆。百歩譲って、上杉隆は国政政党の幹事長という立場であり、「公人」であることに加え、「身内」であるということで許されるとしても、一般人である籠池家の娘さんは、それが仮に事実だったとしても可哀想でしかないし、生まれてくる赤ちゃんはもっと可哀想である。しかし、立花孝志にこれから生まれてくる赤ちゃんのことなんて考えられるはずがない。
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なぜ立花は上杉を後ろから撃ち始めたのか?
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