人的資源と先進的なサービス構築への投資で「ホワイト化」した路線バス会社とは?

大熊将八

photo by Comyu(CC BY-SA 3.0)

 前回、バス業界においては「優秀な人材に投資して囲い込み、高級なサービスを提供する」ことが1つの勝ち筋だと指摘した。

 これは、貸切バスであれば「ウィラー」や「さくら観光」、「ジャムジャム」などの大手数社が実践していることである。

 その一方で、業界全体としても苦境が目立つ乗合バスでも、高単価かつ一定数以上の顧客が見込める場所を確保さえでき、なおかつ大資本の助力があれば、高級な顧客を囲い込み、労働環境を劇的に改善しながら儲けるという好循環を生み出すことは可能だ。

 その好例が「東急トランセ」だ。ここは東急バスの100%子会社であり、渋谷~代官山間のコミュニティバスを運行している。’14年度の時点で、およそ1800人が日々利用している路線だ。

 ここでは徹底的に「人材への投資」を行うことで、「高付加価値サービスの提供」を実現。結果として業界内でユニークなポジションを築くことに成功している。具体的にどのような施策があるか見てみよう。

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高待遇によって優秀な人材を確保

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