なぜ経営者や政治家も「占い」にハマるのか? 心理学的に見た占いの「本当の効力」とは

 みなさんは、占い師に何か相談をしたことがあるだろうか。世の中には、手相占いや、四柱推命、姓名判断、運勢学、風水など、さまざまな種類の占いが存在している。

有力者たちが魅了されてきた占い

占い師のイメージ画像

photo via Pexels

 たとえば、ある占いは「統計に基づいて〜」と説明しているが、それは「少数の法則」を使って、占ってもらう人にメッセージがもっともらしく聞こえるような錯覚を引き起こしている可能性がある(少数の法則についてはまた改めて解説する)。  さて、怪しいものから歴史のあるものまでさまざまある占いだが、大企業の社長政治家が意思決定に迷ったとき、信頼する占い師に相談に行くのはよく聞く話だ。  たとえば、藤田小女姫という占い師は、政治家の岸信介や起業家の松下幸之助を顧客に抱えていた(ただ、離婚や事業の失敗から、占い能力に疑問が持たれるようになり、有力者が離れて行った)。筆者も、仕事やプライベートにおける悩みから、試しに著名人が相談に行く占い師に行ったことが2、3度ある。

幸福度を上げる占いの頼りかたとは

 現在では、コロナの影響で将来が見えない不安から、占い師に相談をする人はさらに増えたかもしれない。しかし、占い師に頼ることで、本当にいい結果が得られるのだろうか。  大企業の社長であれば多くの社員の人生、政治家であれば国民の人生がかかった意思決定を、占い師に任せることに不満や不安を覚える人もいるだろう。本当に、占い師に相談することで、幸福度を高めることができているのだろうか。  結論から言うと、占い師に頼ることで幸福度は高まると考えられる。ただ、これはスピリチュアル的な意味ではなく、心理学的な面での考えだ。占いが人の未来を占うことができるかはどうかについては、筆者は少し懐疑的である。  しかし、もし仮に占いに頼るとしても、今日紹介する特定の方法を取り入れることで、あなたの幸福度は高まると考えられる。それが、「選択肢を選んでもらう」という方法だ。
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行動を後押しされることで上がる「幸福度」
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