国民民主党代表・玉木雄一郎氏のやってることが極めて「ブラック企業的」だと言えるワケ

玉木雄一郎・国民民主党代表

玉木雄一郎・国民民主党代表(写真/時事通信社)

所詮は「野党政局」だが……

 最初に言明しておきます。立憲と国民の合流そのものは「当たり前の話であること」と「所詮は野党政局である」点から、正直、「どうでもいい話」でしかありません。野党政局なんぞ犬も食わないと、カインとアベルが喧嘩した昔からだいたい相場は決まっています。  野党の誰がどこへ行った、どっちの旗にどんなことが書かれているかなど、実にくだらないこと。たかだか野党です。みなさん好きな歌を歌い、好きなように踊られればよろしい。 「あれ?希望の党は『原発ゼロ』を掲げていたはず。その希望の党には原発維持を訴える電力総連は参加したのに、合流新党が『原発ゼロ』を掲げてることを理由に不参加を表明するのねぇ。政治家の口ってのは便利に出来てますなぁ」 「原発ゼロに頑なに反対し、原発再稼働を唱える電力総連が、玉木新党に参加し、その玉木新党が、あの山本太郎と共闘するとなったら見物ですなぁ。いろんな人が珍妙な理屈で、原発推進勢力と山本太郎の共闘を正当化しようとしてがんばるんでしょうなぁ」  などなど、思わず顔がほころびそうな近未来の予想図を頭に浮かべる人もいるのでしょう。そしてその未来予想図は確かに説得力があるのでしょう、しかし、そんなことを想像しながらほおけた顔をしてダラダラ涎を垂らすのは、なかば実生活での成功や幸福をあきらめた変態的なマニアだけ。世の中には好事家の種は尽きません。マニアや変態は、世の大勢に背を向け社会的営みを放擲してまでも、珍奇な芸能にのめり込むものです。そういう耽美な世界にのめり込むのも、実に人間的でよろしいではありませんか。  ですが、こうしたマニアしか喜ばない、ほの暗くて狭苦しい、そしてどうでもよい世界から、たとえば「抑えきれないミソジニー」や、ミソジニーと切っても切れない間柄である「ブラック企業経営者的マインド」があふれ出し、野党政局になんぞ興味を持たない、きわめて真っ当な生活をしている善良で健全な市民が生活する、明るく伸びやかで健やかな世界を侵食するようであれば、問題です。

無自覚に垂れ流される「ブラック企業マインド」

 前回記事で、「玉木代表の行動を誉めそやす人たちが、無意識に『おとこ』なる言葉を多用するホモソーシャルな仕草が、本当に気持ち悪い」という趣旨の指摘をしました。おそらく「玉木の選択は、おとこだ!」などと総括できてしまう類いの変態紳士淑女のみなさまには、「どこがホモソーシャルなんだ」と、ちんぷんかんぷんな内容だったと思います。それはみなさんが変態紳士であることと、私の筆力が不足していることが重なったためです。不幸なことに反りがあわなかったのでしょう。端的に、「五反田でも行ってろ」と言えばよかったかも知れませんね。大変申し訳ありませんでした。  いずれにせよ、「野党政局 そ の も のに興味をもってしまう」類いの変態紳士淑女各位しかお住まいになっていない狭苦しいほの暗い世界から、真っ当な社会ににじみ出てしまった、薄汚いミソジニーとホモソーシャル仕草については、すでに指摘しました。これ以上目に余るようであればまた指摘しますが、まあもういいでしょう。私は案外ストレートなので、変態紳士淑女各位のお耳に届くような言語を持ち合わせていません。あしからずご了承ください。  ホモソ仕草の他にもう一つ、玉木さんを応援する変態紳士淑女がお住まいになっている、狭くほの暗く薄汚い世界からあふれ出し、健全な社会を侵食しつつある「よからぬもの」の中に、「ブラック企業マインド」があります。野党政局なんぞ犬も食いませんが、ブラック企業仕草が、変態紳士淑女各位が赤坂あたりのマンションを借りてスポーツ新聞に広告だして集まるような薄汚い同好会から外に滲み出るというのなら、断じて許せません。
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なにが「ブラック企業マインド」だというのか?
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