今さら聞けない、初心者でもリスク分散できるドル・コスト平均法とは?

積み立てイメージ

photo by tomcat / PIXTA(ピクスタ)

 どんな株式投資の達人でも、時には損をしてしまうもの。仕方がないことだが、やはり損をするのは怖いものだ。また、「買いのタイミングがわからない」というのも、初心者の悩みである。

「定額」かつ「定額投資」で相場の下落リスクを分散

リスクを分散!初心者におすすめなドル・コスト平均法とは?

リスクを分散!初心者におすすめなドル・コスト平均法とは?

 そんな怖さや悩みを軽減できるのが「ドルコスト平均法」。定期的、かつ決まった金額で同じ銘柄を買い、価格下落リスクを分散できる。投資の基本の手法だ。  上のグラフは、株価1000円の銘柄を毎月1万円ずつ、半年にわたって買ったケースだ。投資金額を一定にすると、株価が下がったときにより多くの株数を買うことになるため、仮に株価が1000円を超えなくても利益を得られる可能性がある(上のグラフでは4か月の時点でも利益が出る)。

買いのタイミングに頭を悩ませる必要なし

 株式評論家の坂本慎太郎氏は、ドルコスト平均法のメリットについて「買いのタイミングが分散されるので相場の強弱を気にせず投資できる」と指摘。その一方で、「相場を読む力がつかないことや、高値圏で停滞してから下落すると長い間、含み損を抱えることになるのはデメリット」と話す。  現在はバブルの入り口である公算があるが、相場上昇時でも株価は上下しつつ上がっていくもの。分散ではなく一括購入した場合は、短期的に損失が膨らむ可能性がある。それが怖いなら、「ドルコスト平均法」投資がオススメだ。
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ドルコスト平均法のメリット・デメリット
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