「ポジティブ」や「好きを仕事に」という言葉の、ダメ社員ほど陥りがちな勘違い

「ポジティブ思考」と聞いて、あなたはこの言葉をどのように説明するだろうか?

ポジティブ=楽観的ではない

仕事のイメージ

photo via Pexels

 私は著書を読んでくれた方から、「山本さんは、ポジティブな方なんですね」と言われたことをキッカケに、「そもそも、この方にとってのポジティブさとは何か?」と考えてみた。そして、そこでは書ききれなかった「ポジティブ思考」について、もっと知ってもらう必要があると思った。  なぜなら、これまでインタビューした私の周りのトップ営業マンや、経営者、高IQ者は、みんなポジティブ思考を持っており、これがビジネスの成功や出世するためには必要なスキルだからだ。 「ポジティブさ」とは、問題が発生したときに「まぁ〜、なんとかなるさ」というような「楽観的」な気持ちとは違う。ただ、ポジティブさが「問題に対して前向き」であり、ネガティブさが「問題に対して後ろ向き」という点では正しい。  もう少し具体化すると、ポジティブさとは「問題に立ち向かう」ことであり、ネガティブさとは「問題から逃げる」ことだ。つまり、ポジティブさとは「問題解決志向」なのだ。

問題解決を繰り返すことで身につく

 一般的なイメージの「楽観的」「明るい」などのポジティブさとは違うかもしれないが、こういった思考は問題解決志向によって、結果的に身につくものだ。問題解決の成功体験を何度も積むからこそ、自信があり、明るく見えるようになり、一般的な「ポジティブ・パーソン像」になっていくのではないだろうか。  問題解決による成功を繰り返すことで、自分の人生を自分でコントロールしている感覚を持てるようになり、自己効力感(セルフ・エフィカシー)が高まる。セルフ・エフィカシーとは、カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱したものだ。
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