「ママ活」男子が増加中。「おばさんと食事するだけで1万円」は根付くのか<現役愛人が説く経済学65>

パパ活に続けと言わんばかりに、ママ活男子も増加中。市場ができて浅いがゆえに、分不相応な額を要求する者も……!?

 皆さまこんにちは、東條才子です。複数のお金持ちを相手に「愛人ビジネス」を展開している、地味なOLです。先日、現役の愛人として『週刊SPA!』2月5日号にインタビューを掲載していただきました。愛人やパパ活特集ではなく、「ママ活」についてです。  はて、「ママ活」とは? と、疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。  ママ活とは「パパ活」のいわば逆で、若い男性が年上女性に食事をおごってもらい、小遣いを得る活動のことです。男子大学生や20代の会社員などが、「おばさんと食事をして、好みであればセックスもできる上にお小遣いまでもらえる」と、続々参入しているのだそうです。  ママ活専門のマッチングアプリも開発され、ネットニュースやゴシップ誌などで注目されておりますね。  以前から、お金に困って春をひさぐ男性はおりましたし、女性を接客するホストとして働く男性もそれなりにおられました。最近では「レンタル彼氏」や「出張ホスト」といって、お金を払えばデートや添い寝などをしてくれるサービスも人気を集めています。  が、それらと「ママ活」が違うのは、ある種のパパ活と同様、「店舗」や「仲介業者の影」が希薄であるということです。 つまり完全に個人交渉、自己責任の世界。パパ活と同じように、ママ活男子と顧客女性はネットを介して知り合い、素人同士でお小遣いの額やデートの時間などを決めます。明確なルールがありませんからトラブルも多く、最初から相性バツグンのパートナーに出会える確率は非常に低いようです。 『SPA!』では、女性記者らが実際に何名かの「ママ活男子」とデートし、感触を確かめるという体を張った企画でした。これが非常に面白いといいますか、パパ活や愛人関係との共通点も多いのですね。  まず、ママ活男子の実態ですが、そのほとんどがお金に困っている大学生か、若いサラリーマン、一部ホストが営業のためにやっていることもあるようです。  要求する小遣いの額は人によってまちまちで、「デートだけなら小遣い不要(0円)」という男子から、「食事だけで5000~1万円」「2~3万円」と高額を要求するパターンも。  回答に大きなばらつきがあり、まだマーケットの相場が定まっていないような印象を受けました。中には、ご自身のレベルを勘違いしたのか、イケメンでもなく、女性に大した気遣いもできないのに高額を要求する男子もいたそうです。
次のページ
市場が成熟すれば、相場が形成される
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会