「誰も買わない地方の空き地がカネになる」夢破れた元俳優が見出した逆転の不動産投資

 他の追随を許さない圧倒的な行動力で道なき道を切り開くスターたちがこの国の不動産業界にはいる! そんなクレイジーとも言える情熱とアイデアで目覚ましい成果を残してきた大家さんはいかにして現在の立場まで上り詰めたのか? 彼らの数奇な大家人生と独自の投資哲学に迫る――
空き地

空き地は「とりあえず駐車場になる」という利点もあり、自身が所有する高級車の置き場としても活用。愛息の遊び場にもなっている

北の大地で「空き地」投資に邁進する元ハリウッド俳優大家

 北海道で一軒家からアパート、商業ビル、路面店と手広く不動産事業を営む加藤ひろゆき氏。『ボロ物件でも高利回り 激安アパート経営』など多くの著書を持つ作家としても知られる加藤氏には’90年代にハリウッドで映画スターを目指すも、志半ばで挫折した過去がある。

ハリウッド挑戦時の加藤氏。

若き日の坂本龍一やマドンナらと共演することもあったと振り返る

「最初こそ順調で4日で8000ドルの仕事なども手にすることができたのですが、あとから思えば完全にビギナーズラック。5年半、アメリカで役者を目指して挑戦しましたが、最終的には資金も底を尽き、日本に戻ったときの全財産はポケットに残っていた200ドルしかありませんでした」  その後は北海道に戻り、出版社で営業などをしていた加藤氏。そこで出合ったのが不動産投資だった。 「不動産事業のキャッシュフローが会社員の手取り給料の2倍を超えたあたりで、大家業一本でいくことを決意。以来、激安アパートに始まり、さまざまな物件を所有してきました」  そんな加藤氏が最近、最も力を入れているのが「空き地」だという。
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空き地を借りたいという借り手がいる
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