気鋭の仮想通貨トレーダーが激論。次なる爆上げ草コインは?

各コインの市場占有率

各コインの市場占有率。草コインは順調に占有率が上昇中 図版/ブリッツアーティストエージェンシー

 仮想通貨で大きく価格が動くのは、ビットコイン(BTC)よりもアルトコイン。中でも「草コイン」と呼ばれるものは、100倍どころか’17年の1年間で1万倍になったものさえ存在する。それゆえ目利きが問われるのだが、果たして今から期待できるのはどんな銘柄なのか。界隈きっての情報通3人を迎え、語ってもらった!

気鋭の仮想通貨トレーダー3人が語る“次なる爆上げ銘柄”とは?

――まずは、みなさんの草コインとの出合いやエピソードを教えてください。 シャア大佐:僕が初めて仮想通貨を買ったのは’14年のこと。そのときの価格は1BTC=約3万円でしたね。徐々に買い増しをしていったら資産は短期間で2~3倍になりました。でもマウントゴックスからビットコインが消失するあの「マウントゴックス事件」に巻き込まれたんです……。 ゆいちゅう:この事件は、コイナーの間で使われる「ゴックスする(取引所などから資産が消滅する)」の由来にもなっていますよね。 シャア大佐:その後しばらくは「ビットコインは危ない」という空気感があったので、次に買ったのは当時はまだ草コイン的存在だったリップル(XRP)でした。0.7円のレートで5万円分ほど買いました。’17年5月のアルトバブルでXRPが50円に吹き上がった段階でいったん利確して、すべてイーサリアムに換えましたね。 ゆいちゅう:’17年5月って、ちょうど私が仮想通貨を初めて買った時期です。そのときXRPを35円で高値掴みをしてしまったんです。すぐに50円台になったと思ったら10円台まで急落して……トレード初心者としては、値動きの激しさに驚いた記憶があります。 情報アカ:ゆいちゅうさんが草コインを始めたのもその頃? ゆいちゅう:はい。掲示板やファンダメンタルズのカレンダーを調べていたら興味が湧いたのがゲーム市場をテーマにしたコインのエクスペリエンス・ポイント(XP)でした。’17年6月に1サトシ(1BTCの1億分の1、1BTCが100万円なら1サトシ=0.01円)以下だったXPを試しに1万円ほど買ってみたんです。チャットアプリのdiscordではチップのようにXPを配る投げ銭システムが話題になって、コミュニティも盛り上がっていました。 シャア大佐:XPは有名インフルエンサーがブログで取り上げたのも追い風になりましたね。 ゆいちゅう:含み益は最高で800万円までに達しましたね。XPについては、情報アカさんは急騰する半年も前にご自身で調べ上げて発信していましたよね。 情報アカ:その頃のXPは時価総額800位以下で、ツイッターでは誰も触れていなかった。一度、XPのプロジェクトは頓挫していたのですが、それが復活することを知った際には「今後、このコインの価格が噴き上がることは間違いない」と確信しましたね。 シャア大佐:さすが、先見の明がある!
次のページ
それぞれの推しコインは?
1
2
3
4
5
ハッシュタグ
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会