猛暑や豪雨、異常気象で株価が上昇する「猛暑銘柄」10選

株師孔明氏

株師孔明氏

「猛暑であればペットボトル飲料やビールなどの消費増が見込まれるでしょう。エアコン消費が伸びるので、海外事業比率の低い家電量販店や無配の電力会社も注目に値します。台風や猛暑は事前にある程度予想が可能なので、予報段階で関連銘柄が値上がりしやすい。ただ、異常気象が発生しないと株価が急落するリスクも。それはいいことですけどね」  国の補助を必要とする「激甚災害」に指定された西日本豪雨では、死者220人あまり、住宅被害は4万棟近くに上った。今後は道路や河川などの災害復旧が見込まれている。 「土木工事や鉄道インフラ関連のほか、水害対策、水道管の補強工事にも予算が回りやすくなるかもしれません。西日本豪雨では、すでに地方交付税の前倒し支給など、災害復興に向けた財政サポートが実施されています。激甚災害に指定されたことで、国からの補助金も上積みされます。秋には集中豪雨や台風襲来の可能性がより高まるので、水害対策関連の銘柄は引き続き注意しておきたいですね」(同) 「豪雨や台風などの災害時には、土のうやブルーシートなどの防災資材を扱っている銘柄に注目が集まる。ほかには、津波や川の氾濫に有効な防潮壁を扱うポエック(JQS・9264)という会社も関連銘柄の一つです。この会社の防潮壁はアクリル板を使っているため圧迫感が少ないのが特徴。また、西日本豪雨の直後には、中古車販売のオークネット(東1・3964)の株価が急上昇しました。テレビのニュースで水面に自動車がプカプカ浮かんでいる映像を見て、中古車の需要が伸びると考えた人が多かったのでしょう。オークネットは、1500円前後で推移していた株価が7月に入って豪雨が報じられると急上昇し、一時は2000円近くにまで達しました」(藤本氏)
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猛暑の先を見越すと気になるのは「花粉」
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