”自分は幸せだ”と思い込んでいる人ほど、病魔に襲われるワケとは

多幸感の裏にある落とし穴、あなたは知っていましたか?

 こんにちは、梯谷幸司です。  メンタルトレーナーとして言葉の技術や心理技術を駆使し、脳の動かし方を変化させる独自の方法により、クライアントが抱えるさまざまな身体面・メンタル面の症状を改善するサポートをしています。  先月からは、病気と脳の動かし方の関連性について、東京大学薬学部との共同研究もスタートさせました。  さて、ビジネスが成功する、会社で昇進をする、好きな人と結婚をする、大好きな海外旅行に行く……などなど、一見幸せそうな出来事が「実は病気の原因になるかもしれない」ということを知っていますか? 「いやいやいや~、幸せを満喫していれば、病気になんてなるわけないでしょ!!」そう思う方もいらっしゃるかも知れませんね。  私のところへは、日々、健康問題に関するご相談者が数多くお見えになります。その中で、あっさりと病気をやめられる人もいれば、なかなか病気がやめられない方もいます。  特に、企業経営者、ビジネスマン、医師、プロのスポーツ選手、芸能人など活躍している人ほど、なかなか病気がやめられない人が多いかもしれません。そして、その理由もわかって来ました。  例えば、以前、このような方がいました。  この方は「原因不明で根本解決も無理」と一般的に言われている膠原病(自己免疫疾患)を患う医師でした。  この方は、「私の病気は西洋医学では治らないんです!!」と言い続けました。  そこで私は、「ん? この病気は治らないということを、わざわざ主張しに来たのですか?」と、尋ね直しました。  そして、その医師の方に「この症状をやめた後、何をしたいですか?」と質問をしたところ、「一度、休みを取って海外旅行に行きたい。病気を発症する前は、毎年2回は海外旅行に行っていた」との回答。  そして、この後、このような会話が続きました。 梯谷:なぜ、健康を取り戻した後、海外旅行に行きたいのですか? 相談者:海外に行くと、何かワクワクするんですよね~!! 梯谷:どうして、そのワクワク感が欲しいのですか? 相談者:日本でのギスギスした人間関係や仕事から解放されたいんですよ!! 梯谷:なるほど~。ワクワク感を求めて海外旅行に行くと、また病気になると思いますよ 相談者:えっ……  なぜ、この方がワクワク感を求めて海外旅行に行くと、病気になる可能性があるのかわかりますか?
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幸福を求めるようになった起点にすべての原因がある
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