転職市場では30代こそが引く手あまた! カリスマヘッドハンターがその理由を解説

変わりゆくミドル層の意識

 昨今の雇用情勢は活発です。企業業績が好調ゆえに組織が肥大化し、求人も増えています。厚生労働省が発表した2017年の有効求人倍率は、1.50倍まで上昇し、44年ぶりの値となったとのことです。  こうした状況を受けて、ミドル層の個人の考え方にも変化が起きているようです。以前は、役職や待遇面で恵まれている大手企業に勤めているエリートビジネスマンは、なかなか転職活動に前向きではなかったのですが、昨今は転職者の数が増えています。  以前では稀だった、大企業からベンチャー企業へ転職するというケースも見られるようになってきました。  ベンチャー企業のなかには、大企業よりも良い条件を提示してまでミドル層の求人に動くところもあります。ITなどの先端技術に親しみがあり、ビジネス経験があり即戦力となる30代にニーズが集まるのは当然の流れです。  また、そもそもベンチャーの経営者が30代ということも多く、自身の右腕として使える人材としてミドル層の人材がフィットするのでしょう。  また、転職のチャンスは地方にも広がっています。すでに地方でもITなどのシステムインフラが整っており、都心と遜色ない仕事ができる環境となっているなか、ゲームの「妖怪ウォッチ」を開発した株式会社レベルファイブ(福岡県に本社を置く)のように、東京を離れた地方でも大きな成長を遂げる企業も生まれ、ミドル層の受け皿となっています。  このような背景があり、私たちヘッドハンターは、ミドル層へのアプローチを強化しています。  さきほど、ミドル層が転職に前向きになっていると記しましたが、なかには、理系分野の技術者など、求人広告を出しても転職希望を出さない層の人材もいますので、ヘッドハンターとして個別にアプローチをかける機会が増えてきているのです。  今や、強みとなる専門分野をもつミドル層は、引く手あまたです。転職チャンスはかつてなく大きく広がっています。
高本尊通

高本尊通

<TEXT/高本尊通 構成/小林義祟> 【高本尊通】 たかもと・たかみち◯1972年3月7日生まれ。大学卒業後、パソナに入社。大手特別法人営業グループ責任者を経て、企画、アライアンス、業務改革担当として活躍後、2004年、株式会社プロフェッショナルバンク設立に参画。これまで約7000人あまりのキャリアに携わり、特に30代、40代の転職市場の現場に長く携わってきた。2012年にビズリーチ社の「日本ヘッドハンター大賞」、同年から2年連続で「リクナビNEXT AWARDMVA」を受賞するなどし、16年にはビズリーチ社によるヘッドハンターランキングで約1500人中第1位を獲得している
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