<現役愛人が説く経済学18>キャッシュフロー開示する愛人は“信用力”が高い

愛人契約の良し悪しは企業と同じく信用力が物をいう

 こんにちは。東條才子と申します。ごく普通のアラサーOLですが、「愛人」として、常時4~5名の富裕層とお付き合いをしております。  今回は、愛人業を営むにあたって、いかに顧客男性から「信用」を得るかというお話です。  当たり前のことですが、愛人契約に、法的な拘束力はございません。法律で守られた結婚制度とは異なり、愛人関係では、お客様に「別れよう」と言われたら最後。「はい、分かりました」と言って引き下がるしかありません。  顧客のAさんと私の間に、法律で決められた「扶養義務」はないのでして、どちらかがイヤになったらおしまい、ということになります。この点で、愛人関係は、法律婚よりも「ビジネスのお取引関係」に近いといえるでしょう。  ビジネスの取引関係で最も大切なのは、「信用」です。これがなければ、会社同士の取引はハイリスクなものになってしまいます。  ふつう、大企業を相手にしたお取引は、金額が大きくなっても「安心」しがちですね。その会社に「信用力」があるからです。信用力が大きいために、相手もこちらへ動かせるお金が大きくなるのです。  これが中小企業ですと、やや信用力が落ちて参ります。信用力のない企業相手に、何百億の売掛はできません。「ちゃんと支払ってくれるのだろうか」と、不安になるからでございますね(業種にもよりましょうが)。  これを、男女の関係に当てはめてみましょう。銀座の高級クラブで遊ぶ「社用族」(という言葉もずいぶん古くなりました)は、何十万、何百万というカケを作ることができます。クラブ側からすればハイリスクな高額取引も、企業名という「信用力」によって可能になるんですね。  一方、出会い系サイトで知り合った見ず知らずの男女が、最初から何十万もの取引を行うことは通常、ありえません。互いに信用力がなさすぎて、高額を動かすリスクを負えないんですね。
次のページ
こういう愛人なら安心して取引できる
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会