<現役愛人が説く経済学16>しょうもない恋愛テクなど1円にもならないのが愛人ビジネス

愛人業

愛人業は「疑似恋愛ビジネス」。マーケティングを間違うと1円も儲けられないのはどの職業でも同じことである

 こんにちは。東條才子と申します。見た目はごくごく普通のアラサーOLですが、4~5名のお金持ちから経済的な支援を受け、いわゆる「愛人」をしております。  今回は、私がマーケティング対象とする男性との関係において、いかに巷の恋愛テクニックが無効かをお話いたしましょう。

 他の男性の存在は「絶対に」バラさない

 愛人をビジネスとして行っている旨をお伝えすると、必ず聞かれるのが、「男性同士は、あなたに他の愛人がいることを知っているの?」という事でございます。  そんな初歩的な内容をお尋ねになる方がいらっしゃるとは思ってもみなかったのですが、結論から申し上げますと、私が他の男性の影をちらつかせることは、「絶対に」ございません。  順を追ってご説明いたしましょう。  以前も申し上げましたように、私はいわゆる「雰囲気美人」(化粧等のテクニックで何とか「美人」に見せているタイプ)で、年齢は30代、職業もただのOLですから、愛人ピラミッドの中間層にいる立場です。  おさらいしておきますと、愛人市場は「男性の年収と女性のスペック(容姿や職業)」によって、見事なまでのピラミッド構造をなしているのでした(第8回参照)。  最上位クラスの取引では、動く額もケタ違い。銀座の一流ホステスが、業界の有力者にエルメスのバーキンを駄菓子感覚で買ってもらうとか、リタイアした資産家が毎月100万円ずつ愛人に分配しているなど、聞いて驚くようなお話ばかりです。 そのちょっと下クラス(私のいる層ですね)になりますと、女性側は男性1人につき、最高で月50万円程度の粗利を得るようなタイプが増えてきます。  この層の男性は、年収も最上位クラスよりは半減するのでして、愛人に支払える額も半分~三分の一になります。つまり、私がマーケティングターゲットとする顧客は、企業規模でたとえますと「大企業」ではなく「中小企業レベル」になるんですね。
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年収が2000万円あっても「男として不安」
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