『秘密結社 鷹の爪』DLE、急成長のウラに隠された決算上の疑念とは?

大熊将八

『秘密結社 鷹の爪(通称:鷹の爪団)』『パンパカパンツ』などのフラッシュアニメで有名なアニメ制作会社、ディー・エル・イー(DLE)。元ソニーの椎木隆太社長率いる年商30億円の東証一部上場企業だ。

 3月22日にはバットマンやスーパーマンなどの超有名コンテンツを有するDCエンターテイメントと、タッグを組んだ映画製作が発表されるなど話題を振りまいている。本業以外でも「TOKYO GIRLS COLLECTION」(TGC)の著作権と運営会社を買収し、中国進出も視野にいれるなど積極的だ。

 しかし、DLEの数字上の売上高・利益と実態は乖離している可能性がある。

「売上債権」が急激に膨らむ

 同社のビジネスモデルの特徴は「ファストコンテンツ」と呼ばれる。自社で著作権を持ちつつ、(映画やテレビ番組と比べて)安価かつ短期間で、大量にアニメコンテンツを作れるのだ。

 しかし、売上の中でもまだ入金をえていないものをさす「売上債権」が、売上を上回る異常なスピードで膨らんでいる。筆者はまずここに注目した。

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 なにせ売上に占める売上債権の割合を示す売上債権回転期間は4か月弱で推移しており、前受金が受け取れるのが、一般的であるこの業界においては他に例をみない数字だ。

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 IPビジネス最大手のバンダイナムコホールディングスや制作会社の東映アニメーション、同じ制作ベンチャーのIGポートやティー・ワイ・オーなどは2か月程度と正常な値を示している。

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 2016年8月に開催された2016年6月期決算の説明会で、筆者が同社CFOの川島祟氏に指摘したところ、「大型案件を受注したためであり、今後は回収が進む」との回答を得た。HP上にも「売掛金の回収は順調に行われており滞留債権はありません」との記載がある。しかし、次の四半期決算ではむしろ(9.8億円→16.8億円)とほぼ倍増した。

 そもそも、映画ビジネスにおける売上の計上と入金の流れは一般的にどうなっているのだろうか?

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映画ビジネスの収益の立て方
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