あの電通も赤字、三菱商事の利益は実は半分!?「包括利益」とは何か?

大熊将八
三菱商事本社

三菱商事本社 photo by Kakidai CC BY-SA 3.0

 女性社員の過労死問題の紛糾から労基署の強制捜査が行われ、図らずも「働き方改革」の象徴のような企業となっている電通。昨年はトヨタなどのクライアントに対して、ネット広告の効果を不正に水増しして伝えていたという不祥事も明るみに出るなど、厳しいニュースが相次いだ。

 しかし、2016年度12月期の決算は当期利益が835億円と、昨年度の726.5億円を上回った。テレビ広告を柱とする国内の事業が堅調に推移したのと、海外事業が買収によって伸び続けたからだ。

 だが、同社の有価証券報告書を読むと、「当期包括利益合計額」という指標はなんと342億円もの大赤字。これは一体、どういうことだろうか?

⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=132131

当期包括利益合計額 また、資源価格の暴落により多額の減損損失を出し、昨年度は創業以来初の赤字転落という屈辱を味わった総合商社最大手の三菱商事。

 今年度は第3四半期までで3715億円もの四半期利益を計上、昨年度純利益でトップに立った伊藤忠商事から再び首位を奪還する勢いだ。しかし、三菱商事も「四半期包括利益合計額」を見ると、四半期利益からほぼ半減の2160億円となっている。「包括利益」とは何なのか?

⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=132132

四半期包括利益合計額

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「包括利益」を解説すると…

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