NLP実践者がよく提唱する「目をそらしたら嘘をついている」は本当なのか

正直者だって目をそらす

「目をそらす」という動作は、私たちが物事を集中して考えたり、想像したりするときに起きる現象です。例えば、「一昨日の夜、夕食に何を食べましたか?」という質問に答えようしたとき、目が上や下に動いたと思います。この動きは、目の前の視覚情報をシャットアウトし、思考のための資源を効率的に使うためです。上を見上げれば天井が、下を見れば床があります。目を上もしくは下に向けることは目を前に向けているより、視覚情報が少なく集中できるのです(集中していることを意味する他の目の動きとして「眼球を動かさず一点を注視する」「目を閉じる」という動きがあります)。  嘘つきが嘘をつくとき、それが露呈してしまわないように、辻褄を合わせたり、自分がついた嘘の内容を記憶したり、証拠が出てこないような発言をしようと、頭をフル回転します。  正直者が正直なことを言おうとしても、冤罪を避けるために、信じてもらえるように懸命に詳細を語ろう、出来事をしっかりと思い出そうと、頭をフル回転します。  結果的に、嘘つきも正直者も、話をするのに集中を要するため「目をそらす」という現象が起きるのです。
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「右上を見上げたら嘘をついている」も間違い
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微表情を見抜く技術

無意識の感情の表われ「微表情」を読み取ることで、誰でもコミュニケーションの達人になれる!

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