「泊まれる本屋」、オープン3か月で連日稼働率ほぼ100%の理由

勝因は女性のニーズとインバウンド

オープンな作りが逆に安心感を生む

 では、オープンから3か月ほど経った今でもなかなか予約が取れない同店は、どんな人に支持されているのだろうか。 「20~30代の女性が多いですね。日によっては8割ほどが女性ということもあります。もちろん、当店のように目新しい業態が生まれれば女性に注目されることは想定していましたが、予想以上に好意的で、リピーターになってくれる人も多いです。自宅で食事や入浴を済ませてから泊まりに来たり、友達同士で誘いあったりしているようで、それこそ遊びに来ている感覚ですね。また、終電を逃したOLで『おじさんばかりのカプセルホテルに泊まるのが嫌』という人もいます」  30床1間のホステルという構造上、若い女性がひとりでやってきて何か問題は起きないのか、といった心配の声もあったようだ。しかし、常に誰かの目があるというつくりが、ある種の抑止力として機能しているらしく、これまでそういった問題は発生していない。  一方、日本の宿不足を意識し、海外からの旅行者やインバウンドの需要にも対応しており、海外の宿泊施設紹介サイトを通じてやってくる人も多い。 「利用者の約3割が外国の方で、中でも最近特に多いのが台湾の人。こういった海外の利用者にも対応するため、訪日客向けのガイドブックやカルチャー本を設置しています。設置する書籍はお客さんからの要望で、日々入れ替えたり追加したりしています。今後もそういった要望に合わせて、幅広いジャンルの本を取り入れていく予定です」
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課題をクリアして2号店進出を目指す
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