話題の「イケてる社員のトレカ入り」ポテチ。ネタに終わらぬ効果とは?

コンベンションなどでESSPRIDE社が配ることも(写真提供/ESSPRIDE)

「全国企業選抜!! イケメンチップス・ピカジョチップス」なるお菓子をご存知だろうか?

 全国の企業で実際に働くスタッフの写真とプロフィール、企業データが入ったおまけトレーディングカードが付いているという商品で、実際にイケメンチップス・ピカジョチップススタッフのカードにを作成した企業では、自社の営業ツール商材や社内イベントでの表彰ツールプレゼントなどに活用しているという。それが、先日朝の情報番組『めざましテレビ』で取り上げられ、一躍話題となっているのだ。

 企画・開発を行なった企業・ESSPRIDE(エスプライド)の経営戦略本部 新規事業開発室の鈴木麻理奈氏は、「当初は一般向けの販売は考えていませんでした」と語る。それでは、「イケメンチップス」はどのようにして生み出されたのだろうか? 

「弊社には『はい!おやつeClub』という、社内活性ツールとしておやつを活用したサービスがあります。これは毎月違う内容で、全国のまだ知られていない隠れた銘菓を、月5000円でお届けするサービスです。そんな中、社内コミュニケーションを活性化させるお菓子の開発企画会議での新サービスとして生まれたのが『イケメンチップス』です。一般的に会社でお菓子を食べて雑談することが好きなのは女性が多いと思います。それならば女性の話題のネタになるようなものを作ろう、というのが商品開発のきっかけでした。ポテトチップスにイケメンのカードがついていたら面白いんじゃないか、と考えたわけです。もともとは企業が自社で行うPRツールとして使用する目的の商品でしたが、SNSや口コミでじわじわ広がった結果、一般の消費者の方から『どこで買えるのか?』というお問い合わせが来るようになって、7月からオンラインショップでのみ一般販売も始めました。そこへ先日のテレビ放映で一気に注目を浴びたんです」(鈴木氏)

⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=68456

イケメンカードのラインナップ(写真提供/ESSPRIDE)

 テレビ放映がきっかけで、オンラインショップに消費者からの問い合わせが殺到、1袋300円(税抜)という、やや割高な価格設定にもかかわらず、テレビ放映直後から1日で約2000個を売り上げ、11月現在、完売状態の人気ぶりとなっている。それにしても、日本全国で働く公私共にイケてる……とはいえ全員一般人。なぜウケるのか不思議に思うかもしれないが、逆に全員一般人ということで芸能人にはない親近感がウケているらしい。カードの種類は11月現在で77種類におよび、今後も企業からの応募によって増えていくという。

「企業の顔」として活用できるコミュニケーションツールに


 一方、「イケメンチップス」を広報宣伝などに活用する側はどのように捉えているのだろうか。現在、サイバーエージェントなどが「イケメン・ピカジョ」所属企業として「イケメン・ピカジョチップス」公式サイトで公表されている。その中の一社、体育会系学生の就活サポートなどを行っているコンサルティング会社ジールアスリートエージェンシーでは、就活中の大学生を中心に配布することで、学生との会話のきっかけづくりなどに役立てている。

「このお菓子の存在を知ったとき、ぜひ弊社の星野をカードにしたいと考え、本人には内緒でカードの作成に応募したんです。採用が確定してから社内会議の場で結果を報告すると、本人は大変恥ずかしがっていましたが、女性スタッフには好評でした。星野のカードが入ったお菓子を、弊社が主催している就活イベントに参加してくれた学生さんや就活支援をしている大学などに配布したところ、女子はもちろん、男子も喜んでくれて。何より、学生さんの緊張をほぐすのに効果抜群でした。ほかにも、イケメンチップスの公式サイトに会社のデータが載ったことで、メディアから出演依頼も来ました。今後もどんどん広報の幅が広がっていくことを期待しています」(ジールアスリートエージェンシー社長室チーフ・武田睦美氏)

 カードを手にした就活生からは「お菓子をきっかけに話が盛り上がり、カウンセラーの方との距離が一気に縮まりました」や「就活支援をしてくれる様々な企業に会いましたが、その中でもインパクトが抜群でした」などと好評だったという。「イケメンチップス」を通して親近感を高めることができ、世代を超えたコミュニケーションツールとしても有効のようだ。

 また、特定期間中に会社に訪れた人全員に「イケメンチップス」を配布した例もある。自社のスタッフのカードを複数用意することでコレクション性を持たせるほか、社内でカードの本人がサインに応じるなど、自社のファンづくりのためのコミュニケーションツールとして活用した企業もある。「珍しいお菓子がもらえるのを知って、楽しみにしてきた」「全種類そろえたい」など取り引き先の反応は上々だったという。

 社外へ向けてのみならず、勤労者を表彰するといった社内行事の一部に取り入れるなど、工夫とアイデア次第でさまざまな使い道が見出せる「イケメンチップス・ピカジョチップス」。「企業の顔」を地で行く社員が登場することになるのかもしれない。

 現在、品切れ中だが公式サイトで入手可能だ 日本おやつ協会公式ショップ

<取材・文/上原純(OfficeTi)>


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