中国人の爆買いで株価を上げる注目銘柄ベスト5

ITバブル以来、15年ぶりに日経平均株価が2万円台を回復して株式市場が活気づいているが、さすがに相場全体のさらなる大幅上昇は見込みづらくなってきた。しかし、個別に目を向ければ、爆騰の可能性を秘めた銘柄が無数に潜んでいるものだ。では、一体それらはどこで見つかるのか? 相場の「旬のテーマ」に関連している銘柄こそ、その大本命なのだ!

【インバウンド消費】「爆買い」で空港が、百貨店が、地方が潤う!

秋葉原「インバウンド消費」とは、訪日外国人による日本での消費のこと。最近は中国人を中心に訪日外国人が増え、一部では「爆買い」も話題だ。 「インバウンド消費を呼び込めたことは、現政権の数少ない称賛すべき点。今後も消費の拡大傾向は続くでしょう」  そう話すのはアナリストの岡村氏。 「しかも、恩恵を受ける業界が幅広い。空港やホテル、交通機関、百貨店、家電量販店、ディスカウントストア、外食やレジャー産業も盛り上がります。また、訪日外国人はリピーターも多く、彼らは地方にも出向きます。つまり、地方の活性化も期待できるんです」  関連銘柄は多いが、注目は5つ。 「まず、『日本空港ビルディング』は羽田空港国内線旅客ターミナルビルのオーナー。訪日外国人増加で業績はうなぎ上りです。『日本ビューホテル』は都心に行き来しやすい郊外に新たなホテルを開く方針で、さらなる訪日外国人の取り込みに意欲的です」  ただ、ホテル業界はすべてが外国人の取り込みに成功しているわけではないので、「個別ではなくホテル中心に投資するREITを選ぶ手も」と岡村氏。 「今後はイスラム圏の観光客も増えるといわれますが、当面はやはり中国人がインバウンド消費の主な担い手であり続けるでしょう。となると、中国人に人気のファッションブランド『サマンサ・タバサ』はオススメ。同様に、中国人に人気のマンガに『ワンピース』がありますが、最近テーマパーク『東京ワンピースタワー』ができ、好調です。運営する『アミューズ』も隠れインバウンド関連銘柄として注目しておくといいでしょう」 【日本空港ビルディング】東証1部・9706 年間約6700万人が利用する東京国際(羽田)空港ターミナルビルの建設・管理運営会社。旅客ターミナルビルの保守管理や旅客サービス業務、ターミナル内での物販、飲食、店舗管理運営業務、警備業務などを手掛ける。「アベノミクス開始時の’12年に1000円程度の株価が、すでに7000円台に跳ね上がっていますが、業績堅調ですし、’20年の東京オリンピックまではインバウンド消費拡大で、さらなる上値の期待大」(岡村氏) ⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=47615 日本空港ビルディング現在株価:7250円 単元株数:100株 最低購入価格:72万5000円 目標株価:9500円 買いメド/損切りメド:7000円/6000円 PER:77.49倍 PBR:5.37倍 【日本ビューホテル】東証2部・6097 シティホテルの「ビューホテル」グループの経営が中核。「本店である『浅草ビューホテル』は土地柄外国人に人気で、稼働率も常時95%前後と高く、安定的な経営をしています。もともと稼働率は高いので、もしインバウンド消費が急にかげったとしても、大幅な影響はないでしょう」(岡村氏)都心に行き来しやすく、宿泊費を抑えられる郊外エリアを開拓するなど、現状に甘んじることなく仕込みに手を抜かない点も評価できる。 ⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=47616 日本ビューホテル現在株価:2111円 単元株数:100株 最低購入価格:21万1100円 目標株価:2700円 買いメド/損切りメド:2000円/1750円 PER:33.66倍 PBR:1.44倍 【サマンサタバサジャパンリミテッド】マザーズ・7829 バッグ、ジュエリーの企画・製造・販売及びオンラインショップの運営を手掛ける。国内外のセレブ、人気モデルを広告に起用し、若い女性を中心に支持を広げて業績絶好調。近年は、特に中国などアジアでの人気が過熱。 「外国人の消費を呼び込むため積極的に空港に店舗をオープン。インバウンド消費でさまざまなショップが恩恵を受けていますが、サマンサ・タバサはなかでも大成功し、今後も伸びが期待できます」(岡村氏) ⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=47617 サマンサタバサジャパンリミテッド現在株価:1315円 単元株数:100株 最低購入価格:13万1500円 目標株価:1800円 買いメド/損切りメド:1250円/1100円 PER:26.37倍 PBR:4.18倍 【ジャパン・ホテル・リート投資法人】東証(REIT)・8985 全国各地のラグジュアリーホテルからエコノミーレベルのホテルまで、幅広く投資しているREIT。 「訪日外国人が増えているというと、すべてのホテルが恩恵を受けているかのようですが、実はそうではない。日本人に評価の高いホテルより、駅近のビジネスホテルのほうが稼働率は高かったりする。そのため、さまざまなホテルを組み入れ、値動きの安定的なREITのほうが個別銘柄よりは買いやすいです」(岡村氏) ⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=47618 ジャパン・ホテル・リート投資法人現在株価:8万5000円 単元株数:1株 最低購入価格:8万5000円 目標株価:10万円 買いメド/損切りメド:8万5000円/7万5000円 PER:36.92倍 PBR:2.36倍 【アミューズ】東証1部・4301 サザンオールスターズや福山雅治など、大物ミュージシャンが多数所属する大手芸能プロダクション。「アーティストのマネジメントのほか、テレビ番組や映画の製作なども手掛けています。アミューズが設立した子会社アミューズクエストが『東京ワンピースタワー』の企画・開発・運営を手掛けていて、今年3月のオープンからわずか1か月で来場客10万人を突破するなど、非常に好調です」(岡村氏) ⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=47619 アミューズ現在株価:3495円 単元株数:100株 最低購入価格:34万9500円 目標株価:4500円 買いメド/損切りメド:3500円/3000円 PER:10.7倍 PBR:1.57倍 【岡村友哉氏】 ’60年、広島県生まれ。国内大手証券を経て、’04年に投資情報会社のフィスコに入社。得意分野は先物・オプション、IPO。’10年より日経CNBC経済解説部コメンテーターに ※株価、最低購入価格は5月29日終値。チャートは’14年12月1日~’15年5月29日 ― 爆騰秒読み「旬なテーマ株」を狙え! ―
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