「ママ活」男子が増加中。「おばさんと食事するだけで1万円」は根付くのか<現役愛人が説く経済学65>

市場が成熟すれば、相場が形成される

 パパ活のように市場が成熟してくると、「食事だけでも交通費は必ず1万円渡すべき」「アイドルは一晩20万円、美人は5~10万円、不美人は3万円」のような暗黙のルールが生まれてきます。  パパ活女子の側も、「周りがみんな1万円もらっているから」とか、「ネットに食事だけで1万円と書いてあったから」「愛人バンクの面接担当者に『1万円もらえる』と言われたから」などと、多くの情報から相場を形成しているんですね。  ところが、ママ活はまだ参入者が少ないため「相場」が形成されておりません。値付けは、ほぼ個人の主観です。自分の価値に見合わぬ謝礼を要求してしまい、女性に呆れられるケースも多々あるでしょう。逆に、女性が「もっと払っていい」と思っているにもかかわらず、無料でサービスを提供してしまう男子もいるかもしれません。  さて「パパ活」におけるお食事デートの相場(1万円)がどうやって決まったかといいますと、港区で若い女性が参加する「ギャラ飲み」のタクシー代が由来です。ギャラ飲みでは、男性が必ず女性に1万円以上払うというルールがありますが、パパ活の交通費もこれを踏襲しているんですね。  六本木や銀座のホステスたちも、「アフター」といって、店が終わってからお客様と飲みに行くことがありますが、お客様はホステスに必ず1万円のタクシー代を渡すことになっています。下心をもって女性を飲みに付き合わせたら1万円払うのが、東京では「相場」なんですね。  プレイヤーが増えれば相場が見えてきます。自分がどの程度稼げるかも分かってきますので、「私は1万円ももらえるレベルではない」と思えば、5000円で満足する女性もいるでしょう。  今後、ママ活の参入プレイヤーが増えれば、「ハイスペックイケメンとのデートは○万円」「普通の男子なら○万円」と、相場が形成されていくことと思います。自分に値段がつけられるのでシビアですが、コミュニケーション力と外見さえ磨けばそれなりに稼げると思います。ママ活男子の皆さん、頑張って下さいね。 <文・東條才子>
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会