独立を目指す自治州が大使館を各国に独自開設! カタルーニャ8番目の大使館がリスボンに。

カタルーニャ大使館は何をしている?

 では、カタルーニャ大使館はどのような活動をしているのか。  リスボン大使館開設の前に、これまで開設している7つの大使館では主にカタルーニャの文化の普及活動や貿易取引の進展を主要目的にしていた。しかし、今後は政治的な色彩も強めたいと望んでいるようだ。即ち、外国にカタルーニャ州の独立について理解してもらい協力を仰ぐ政治活動である。  EU加盟国の間ではカタルーニャの独立運動の動きは十分に理解されていない。しかし、継続して独立の正当性を訴え続けて行けば目的は達成されると考えているのが現在のカタルーニャ政府である。ただ、カタルーニャが独立すればEU加盟は出来ない、また共同通貨も使用できなくなるということは明白である。EU加盟国のスペインがそれに反対するからである。加盟国の一国だけでも加盟申請国のEU加盟に反対すれば、申請国は加盟できないことになっている。それを知っている多くの国際企業は仮に独立が達成された場合を考慮してカタルーニャ州から去っているのが現実なのだ。
次のページ
カタルーニャ州民は微妙な気持ち
1
2
3
4
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会